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結構並んで、やっと乗れた観覧車。
夏やけど、夜はちょっと冷えるから、
紫耀が少し寒そうにしている。
「これ降りたら、どっかで温かいものでも飲まへん？」
「ん、そうしよ」
観覧車に乗ってから、明らかに口数が減ってしまった紫耀に、違和感を感じる。
さっき、水浴びてたし、風邪引いたんちゃうかな。
「A、」
「ん？」
「俺ずっとAに言いたいことがあってん」
「何？」
躊躇うように、口をつぐんで、紫耀は向かい側から隣に場所を変えた。
「あんな、びっくりすると思うけど、
......俺、Aのこと、めっちゃすきやねん」
「へっ？」
「小学校入る前から、ずっとずっとAが好きやねん、」
あ、幼馴染としてちゃうで？
恋愛のすきやで？って優しい顔で言うから、
頭がパニックになる。
「.....ずっとずっと言えなくて、苦しくて。彼女作ったり最低なこといっぱいしたけど....
俺ほんまにすきやねん、」
気持ち悪いって思った？って悲しそうに笑うから
急いで首を横に振る。
「岸くんと、約束してることは、知っとるよ。
.....でも、俺Aと花火見たい。」
「.....」
「いつもの場所で、待っとるから。俺の気持ちに答えてくれるなら、来て。」
「....紫耀」
「ごめんな、花火大会明日やからめっちゃ急やんな、でも明日の夜までちゃんと考えてほしい。」
「....うん」
タイミングがいいのか悪いのか、わからないけど
そこで観覧車が地上について、
ほな帰ろ〜〜ってすっかりいつも通りになってしまった紫耀に手を引かれて、
スタバであったかいココアをふたりで飲んで。
「....俺、Aのこと幸せにする自信あんねん」
「将来の夢とか、ないけど。Aが家でおかえり〜って言ってくれればそれでええねん」
「俺アホやけど、Aのこと守るし」
「あっ、あと、うんと優しくする！」
って紫耀のアピールポイントをたくさん聞いて。
ここで好きって言えたらどんなに楽なんだろう、
って考えながらもその日は幼馴染のまま家に帰った。
「明日、俺らの秘密の場所やで？わかっとる？」
「.....私が忘れてるわけないでしょ」
「....ほんまに、すきやで。おやすみA」
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ゆいゆい(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごい素敵なお話で、更新されるのが毎回楽しみでした(^^)次回の作品も楽しみにしてます！ (2019年3月5日 22時) (
レス) id: 2beda33980 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 完結おめでとうございます！大好きなお話でした！最後までホッコリするステキなお話で二人が幸せになれて良かったです。次の作品も楽しみにしてます！ (2019年3月3日 22時) (レス) id: 83e4350742 (このIDを非表示/違反報告)
みそ(プロフ) - 岸くん、幸せになれてよかったぁ。そして、素敵なおはなし、ありがとう！ (2019年3月3日 22時) (レス) id: 683cdc0270 (このIDを非表示/違反報告)
青 - ベリナさんおつかれ様でした！毎日幸せな気持ちで更新を待っていました！鬼キュンですほんとに！！これからも応援してるので無理をなさらない程度に頑張ってくださいね！ (2019年3月3日 21時) (レス) id: 126a7eccd0 (このIDを非表示/違反報告)
れもん - だいだいだいすきなお話でした、岸くんもしあわせになれてよかったです！！！次の作品も楽しみにしてます！！ (2019年3月3日 21時) (レス) id: 126a7eccd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベリナ | 作成日時：2019年2月14日 18時
