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((紫耀side))
「珍しいね、紫耀くんから誘ってくれるなんて」
「あんな、話したいことがあって」
「それって、別れ話？」
「......おん」
「なんかそんな気がしてた」
Aちゃんに勝てないことなんて、最初からわかってたよって、
強がったように笑顔のミナちゃんをみて、
悪いことをしてしまったな、と反省する。
「ミナちゃん、ほんまにごめん」
「ううん、フラれたらいつでもまたどうぞ？」
「縁起でもないこと言わんといてや...」
「ふふ、私をフったこと、後悔するくらいいい女になるから」
「ミナちゃんは十分ええ女やで」
「キスくらい、してほしかったな。抱いてくれた時も、してくれなかったじゃん、紫耀くん」
「.....ごめん」
経験人数で言ったら、両手じゃ数え切れない俺も、
キスをしたことがあるのはたったひとりだけ。
.....まあ、同意の上ではないんやけど。
「おわびにパフェおごって！そしたら許す！」
「そんなんでええの？」
そう言われたから、適当なカフェに入って、
ミナちゃんとパフェを食べて、
お互いのラインを消して、
すっきり別れた。
「紫耀くんが何を不安に思ってるのか知らないけど....
両思いにしか見えないよ？Aちゃんと紫耀くん」
「ちゃう。あいつの中で今俺最低男やねん」
「なんで？」
「......こっそりキスしとったの、バレてもうたから」
「なんだ、そんなこと？喜んでるんじゃない？」
ねえ、紫耀くん、別れるついでにいいこと教えてあげよっかって、
綺麗に微笑むから、
何って耳を傾けると、
「私ね、Aちゃんのクラスに男友達がいるんだけど、昨日の夜その人に言われたの。紫耀くんのこと花火大会誘いなよって」
「Aちゃんと見ると思うし無理だよきっとって言ったら、」
「その人、なんて言ったと思う？」
その続きは、あんまり聞きたくない。
なんとなく、分かってしまったから。
「Aちゃん、岸くんと花火大会行く約束したんだって」
「....そうなんや」
「ボケボケしてたら、ほんとに取られるよ？」
「ミナちゃんありがとうな、」
知りたくなかった情報を知り、
気分は参っているけど、
俺やって、花火Aと見たいし。
近いうちに誘おうって心に決めて、
ミナちゃんとバイバイした。
.
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ゆいゆい(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごい素敵なお話で、更新されるのが毎回楽しみでした(^^)次回の作品も楽しみにしてます！ (2019年3月5日 22時) (
レス) id: 2beda33980 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 完結おめでとうございます！大好きなお話でした！最後までホッコリするステキなお話で二人が幸せになれて良かったです。次の作品も楽しみにしてます！ (2019年3月3日 22時) (レス) id: 83e4350742 (このIDを非表示/違反報告)
みそ(プロフ) - 岸くん、幸せになれてよかったぁ。そして、素敵なおはなし、ありがとう！ (2019年3月3日 22時) (レス) id: 683cdc0270 (このIDを非表示/違反報告)
青 - ベリナさんおつかれ様でした！毎日幸せな気持ちで更新を待っていました！鬼キュンですほんとに！！これからも応援してるので無理をなさらない程度に頑張ってくださいね！ (2019年3月3日 21時) (レス) id: 126a7eccd0 (このIDを非表示/違反報告)
れもん - だいだいだいすきなお話でした、岸くんもしあわせになれてよかったです！！！次の作品も楽しみにしてます！！ (2019年3月3日 21時) (レス) id: 126a7eccd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベリナ | 作成日時：2019年2月14日 18時
