49 ページ1
.
優太が帰ってしまって、
一気にふたりの間に流れる空気が悪くなる。
先に沈黙を破ったのは、紫耀だった。
「....告白、なんて返事したの」
「...返事は、してない」
「なんで」
「？」
やっと私の目を見てくれた、と思ったら、
紫耀はすっごく苦しそうな顔をしていた。
...さっきの優太みたい。
「いつもは...なんでも、俺の言うこと聞くやん....」
「...なにそれ」
「なのに、なんで....岸くんに関しては俺のお願い聞いてくれへんの」
「お願い？」
「付き合ったらあかんとか仲良くしないでとかいっぱい言うたやん」
「....だって友達やもん」
「友達ちゃうかったやろ？Aがそう思ってても向こうは下心あってAと仲良くしとる」
「なんで、なんでそんなこと言うの？」
そもそも、なんで私は怒られてるんだ。
優太のことを悪く言われるのは悲しいけど、
優太と付き合うなって止めてくれるのは嬉しい。
「....付き合おうなんて、思ってないよ？」
「ほんまに？」
「うん、恋愛のすきじゃないから」
「...でも岸くんとAが仲良くするんいやや〜〜」
「なんでやねん」
「なんで家なんてあげてんの！ちゅーでもされたらどーするん！」
「しないって。紫耀だって、私の家来てもそんなんしないじゃん」
「.....俺は、しとるもん.....」
「は？！」
「あ！！や！！やっぱ今の、なし！！忘れて！！」
「え、無理！キスしたの？！」
「いや、ごめんて！！！お願いやから嫌いにならんといて！！！！！」
「は？！いつ？！」
「.....いちばん最初は、たぶん小学生なる前.....」
「いちばん最初？！」
紫耀からの突然のカミングアウトに頭がついて行かない。
え、私と紫耀、キスしてた？
「....俺いつも言うてたやん、むぼーびに寝てたらちゅーするかもよ？って」
「.....言ってた」
「なのに、その忠告を聞かずにスヤスヤ眠ってるAの方が悪いと思わへん？」
「思わない」
「即答なんや....」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1515人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆいゆい(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごい素敵なお話で、更新されるのが毎回楽しみでした(^^)次回の作品も楽しみにしてます！ (2019年3月5日 22時) (
レス) id: 2beda33980 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 完結おめでとうございます！大好きなお話でした！最後までホッコリするステキなお話で二人が幸せになれて良かったです。次の作品も楽しみにしてます！ (2019年3月3日 22時) (レス) id: 83e4350742 (このIDを非表示/違反報告)
みそ(プロフ) - 岸くん、幸せになれてよかったぁ。そして、素敵なおはなし、ありがとう！ (2019年3月3日 22時) (レス) id: 683cdc0270 (このIDを非表示/違反報告)
青 - ベリナさんおつかれ様でした！毎日幸せな気持ちで更新を待っていました！鬼キュンですほんとに！！これからも応援してるので無理をなさらない程度に頑張ってくださいね！ (2019年3月3日 21時) (レス) id: 126a7eccd0 (このIDを非表示/違反報告)
れもん - だいだいだいすきなお話でした、岸くんもしあわせになれてよかったです！！！次の作品も楽しみにしてます！！ (2019年3月3日 21時) (レス) id: 126a7eccd0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ベリナ | 作成日時：2019年2月14日 18時
