短編 鬼滅の刃

かまぼこ隊と川遊び ページ6

「わーーーっ！綺麗ーーーー！」
「魚泳いでるのが見える！」
「ぎゃー！虫多いなぁ!!!」
「腹が減るぜぇ！」

川につくと皆が感嘆の声を上げるのを見て
炭治郎が微笑む

「よくこの川で禰豆子と魚釣ったなぁ」
ウンウン！と禰豆子がパンを咥えながら頷く

「よっしゃ！見てろ！」と伊之助が声を上げて、
ざぶざぶと川に入る

「伊之助、魚が逃げちゃうよ」と善逸が声をかけたと同時に、
おりゃああ!!!と伊之助が叫びながらざぶっと水をすくう

その手にはビチビチと魚が跳ねている

「うわーーーー!!熊みたい!!!!」
「フン！すげえだろ!!!」
「伊之助すごいな!!!」

キラキラと羨望の眼差しで見る者達と、
かたや「そんな野生の荒業、お前にしか無理だよ…」と言いながら呆れる善逸。

善逸が背負っていたリュックをおろし、
キャンプ道具を広げる

「手伝うよ！」
「Aちゃん、ありがとう！」

リュックから火をつけるためのチャッカマンや塩や紙皿を出して用意する

炭治郎もリュックから色々取り出す

「伊之助！獲った魚このバケツに入れていこう！」
「おう！」

禰豆子ちゃんが日陰でバケツを抑え、
伊之助が魚を放り込む。
生き生きとしてるなぁ、伊之助。

善逸が作った石の囲いの中
炭治郎が自宅から持ってきてくれた
炭に火をつける

「あちち、ついた！」
金網を乗せれば調理場の完成

「禰豆子ちゃん、お魚持ってきてー！」
たたたっと走りながら禰豆子がバケツを持ってきてくれる

「わー、すごい！鮎とイワナが！」
「人数分軽く超えてるね」
「伊之助ありがとう、お疲れ様！」

伊之助はまだとり足りないみたいで、
水中を見渡しながらウロウロしている

「先お魚焼いちゃおう！」

善逸と炭治郎が川水を使って魚を捌いてくれて
Aと禰豆子で用意していた鉄串に魚を刺す

「焼くのは俺がやるよ、火の調節得意だし」

「じゃあ俺も野菜準備しておくから二人は川で遊んできていいよ」

「えっいいの？やった！禰豆子ちゃん行こう！」
禰豆子と手を繋いで走るA
二人を見て、炭治郎と善逸は微笑ましいと思った

その後伊之助が二人と川遊びをするのを
善逸が凄まじい形相で見始めたのを
炭治郎は「善逸も行ってこいよ…」と優しく見送った。

炭治郎が「魚焼き上がったよー」と言う声を上げると、皆が走り駆け寄った

「炭治郎の焼いた魚美味しっ!!!」
「料理は火加減！」どやさ！
「俺が獲ったんだぞ!!」
「伊之助すごかったね!!!」
「フン！当たり前だ！」ﾎﾜﾎﾜ

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