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時透くんと喫茶店 ページ11

机の上には、本と数枚の折り紙と
ガムシロップで甘くしたカフェオレ。

夏休みの浮ついた景色ってあまり好きじゃないな。
落ち着いた場所が好きだ。

カララン、と音を立ててワンピースをひらっと靡かせ入ってきた女の子を見て、本を閉じる

「A、来たの。」
「時透くん!」

ぱっ、と明るい表情でこちらに気づき、席に歩いてくる。
店員が水とおしぼりを持ってくると「ミルクセーキありますか?」とオーダーするA

「子供だなぁ」
「喫茶店のミルクセーキ美味しいんだもの」
むぅ、と頬をふくらませるその顔も子供っぽく見えた。

「時透くんが言ってた通り、素敵なお店だね」

先日夏休み何するかという質問に
「カフェ巡り」と答えたのに
興味を引かれたらしく、

後でメッセージで
「おすすめの喫茶店教えて!」と
土下座する猫のスタンプを送ってきたから、

一番のお気に入りの場所を教えながら
「僕も明後日行くつもりだから来てみたら?」と伝えた。

Aが頼んだミルクセーキが届くと
わー、と嬉しそうにスマホで写真を撮ってる。

「それ、何処かに載せるの?」
「んーん、思い出に残すだけ!」

ストローを挿して一口飲むと、「んー美味しい!」と小さく声を上げる。

「高校生でこんな素敵なカフェ知ってるなんて、時透くんて大人びてるね」
「…そう?Aはなんで知りたかったの?」
「炭治郎達と来てみたくて!」
にこにことミルクセーキを飲みながら話すA。
なんか気に食わなくて、「ふぅん」と興味なさげに答える

「あ、で、もう一軒おすすめの喫茶店ないかな?」
とコソコソと聞いてくるので、不機嫌を顔に出す

「ここじゃ気に入らなかった?」
「あ、そうじゃなくて、
此処は時透くんとの秘密の場所にしたいから」

ガタ、椅子を引きずる音が静かな店内に響く

「………っ、」
「ど、どうしたの?」

顔を片手で覆って動けなくなった僕をおかしく思うA

…赤くなった顔隠してるんだけど。なんか文句ある?

「……駅前の赤い屋根の喫茶店」
「あ!あそこの前何度か通ったことある!
教えてくれてありがとう!」
「…うん」

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きりんだいすき(プロフ) - 炭治郎でリクさせてください!両片想いの二人、初すぎてなかなか進展しないところを炭治郎に切り拓いてほしい!できれば初キスまで何回か書いてもらえたら喜びます。お忙しいと思うので、時間ができて興味があったら採用してください! (2019年9月4日 23時) (レス) id: b40c1ed0b8 (このIDを非表示/違反報告)
きりんだいすき(プロフ) - 善逸とプールデートステキでした。二人とも甘酸っぱい!かわいい!! (2019年9月4日 23時) (レス) id: b40c1ed0b8 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴいち - 炭治郎、積極的でドキドキしました!!応援してます!! (2019年9月1日 23時) (レス) id: 67aafb287e (このIDを非表示/違反報告)
きりんだいすき(プロフ) - 早速書いてくれて感激です!夢主ちゃんにつけられてるとき炭治郎はどんな心境だったんでしょうね。たまりません。 (2019年8月31日 23時) (レス) id: b40c1ed0b8 (このIDを非表示/違反報告)
唯愛(プロフ) - きりんだいすきさん» 今追加で書きました!解釈違い起こしてしまい、すみません!!! (2019年8月31日 16時) (レス) id: b56190a561 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唯愛 | 作成日時:2019年8月30日 0時

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