第5話 ｢まるで台風の様な｣ ページ5
『…でっかい学校だな』
携帯肩手に登校する。
校門近くまで行くと、その学校の大きさがよくわかる。
この辺で1番大きい高校らしいし今度からはスマホ無しでも来れるかも。
｢あ、Aじゃん！うち待ってたんだよ？なのに全然来ないし焦ったんだけど｣
『え！？あ、あの…ごめん、ちょっと今日体調悪くて、』
｢まじ？ま、ぶっ倒れんなよ。あ、今日男捕まえに行かない？｣
『え、えっと…今日はやめとこう、かな』
｢…ふーん。なんか今日A変？｣
『たっ、体調悪くて！！』
そう言って私は校内に向かって走っていく。
パッキン女子だああああああああ、多分ヤンキーだ。
郡山Aって【清純に見せかけたいじめっ子】じゃないの？ヤンキーなの？つるんでるだけ？
てかあの子仲良しの友達なのかな…それなら悪いことをした。もし友情に亀裂なんか入ったら私…ぼっちはやだなあ。
何とか自分の靴ロッカーを探し出し、上履きに履き替えて廊下を歩く。学年が2年生だってことは知ってるけど、流石に何組かとかは知らない。
ぺらりと生徒手帳を開くと、そこには2年1組と書かれていた。
私は2年1組の教室を探し出し、そこの扉を開く。
｢…来たな｣
『お、オハヨーゴザイマス…』
扉を開くとガンガン突き刺さる視線。
一際突き刺さるのは金髪男子の水色の視線。多分目だけで人を殺せるよ。
｢お前｣
『は、はい』
｢櫻井の席に画鋲散らかしたんお前やろ｣
『…は、はい……？』
｢惚けてんちゃうねん！お前もし櫻井が気付かんと座っとったら大惨事やぞ！？｣
『え、あ、はい…あの、それはいけないこと、ですね』
｢……お前ほんま、人間として終わっとるで｣
そういうと金髪男子は櫻井、と女の子に声をかける。櫻井さんは…なんて言うかな多分、メインヒロイン。茶髪のミディアムカットに可愛らしい容姿。
そして2人は教室を出て行った。
私は取り残されたまま。
『…台風かよ……取り敢えず画鋲、片付けないと』
ぼそっと呟くと私は櫻井さんのものと思われる机に向かう。案の定そこには大量の画鋲が椅子の上に針を上にして散らばっていた。
…本当に、郡山Aがしたのかな。まあストーリーを思い出す限りはそうだろうけど。したとするなら昨日のうちだ、私が郡山Aになる前。
私はその場にしゃがみこんで椅子に散らばる画鋲を集める。関係ないとは言えど、今の私は郡山Aだ。
後片付けは自分でしないと。
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一条(プロフ) - ぴよこさん» コメントありがとうございます！裸眼……そうとも言いますね(すっとぼけ) 訂正ありがとうございます！ネタの1部にしてしまったので直せませんが… 更新頑張ります！ (2020年5月1日 22時) (
レス) id: cc90688ec9 (このIDを非表示/違反報告)
一条(プロフ) - みぃ~ちゃん�� さん» コメントありがとうございます！この夢主さんは実は色々あるので片付けます(?) 更新頑張ります〜！ (2020年5月1日 22時) (レス) id: cc90688ec9 (このIDを非表示/違反報告)
一条(プロフ) - 腐女子だよ、偏見の目で見るんじゃねぇさん» コメントありがとうございます！一目惚れなんて嬉しい限りです！更新頑張りますね〜！ (2020年5月1日 22時) (レス) id: cc90688ec9 (このIDを非表示/違反報告)
一条(プロフ) - わさび醤油くださいさん» コメントありがとうございます！嬉しいです……！ (2020年5月1日 22時) (レス) id: cc90688ec9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよこ - 読みやすくて素敵な小説ですね…！更新楽しみにしています！多分生目じゃなくて裸眼じゃないでしょうか((ﾎﾞｿｯ (2020年5月1日 20時) (レス) id: 606b8c097c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一条
| 作成日時：2020年4月30日 19時
