第1話 ｢知らない部屋｣ ページ1
目を覚ますと、そこは見知らぬ部屋だった。
『………ん？……うーん、んんん、ん？』
妙な唸り声を上げて体を持ち上げる。
いつもと体の感覚がちょっと違う。
肌もいつもより綺麗な感じするし…私こんなパジャマだっけ？
うーんと1度唸ってから、ベッドを出る。寒い。
…てか、私のベッドってこんなだっけ。
『……知らん人の部屋？』
…うん、知らん人の部屋だ。
それかドッキリで私が寝てるうちに引越ししたか。んなわけないよね。
ぺたぺたとスリッパも履かずに、部屋の壁にある鏡を見てみる。ちなみにこんな鏡も私の部屋には【無かった筈】だ。
『……だれおま』
鏡に移るのは黒い髪に黄色い目、左目の下には泣きぼくろがある、超絶綺麗な女の子。
え、私昨日整形した？めちゃめちゃ可愛いじゃん。
てか黄色の目て…アニメとかゲームじゃあるまいし。
コンタクトを付けたまま寝てたみたいだから外そうと目に指をやると、ダイレクトに瞳に当たる感覚。
『いったぁ！！え、これ、生目？生目って言い方気持ち悪いけど』
生目黄色？生目って何っていうツッコミはなしね。
体型はあんまり変わらない…いや、めっちゃ足は細くなった気はする。体全体細くなった気がする。
何かがおかしい。
いや、何もかもがおかしい。
だって私黒髪黒目の純日本人で最近ちょっと太って肌荒れ凄かったもん。
こんな直ぐに綺麗になるはずがない。なるならもっと早く知りたかった。
『ど、どういうことだ…』
よろけそうになる体を抱きしめ、私は部屋を出た。
＿＿
部屋を出るとそこは廊下。
そしてそのままリビングに繋がっていて、玄関もある。マンションかアパートの作りだ。
……あれれ、私が借りてたアパート、こんな造りだっけ。
取り敢えず恐る恐るリビングに行くと、人は居なかった。
『……ほっ』
｢何がほっ、なんだよ、ねーちゃん｣
『………へ？』
後ろから声をかけられたので、ギチギチと音がなりそうなほどガッチガチに固まった首を後ろに動かすと、そこには私と同じ黒髪のショタがいた。
｢何で寝巻きなの？いつも着替えて出てくんのに｣
『え、いや、はは、ちょっと今日は気分で』
｢……？変なねーちゃん。取り敢えず今日は俺が飯作ったから食えよ。明日は【ねーちゃんが作る番】だからな｣
『ぇ、はい、うん』
｢…何か昨日【変なバイト】でもしたのか？｣
最後にそうぼそっと呟いて、そのショタは廊下の奥の部屋へと消えていく。
誰だあの子。
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一条(プロフ) - ぴよこさん» コメントありがとうございます！裸眼……そうとも言いますね(すっとぼけ) 訂正ありがとうございます！ネタの1部にしてしまったので直せませんが… 更新頑張ります！ (2020年5月1日 22時) (
レス) id: cc90688ec9 (このIDを非表示/違反報告)
一条(プロフ) - みぃ~ちゃん�� さん» コメントありがとうございます！この夢主さんは実は色々あるので片付けます(?) 更新頑張ります〜！ (2020年5月1日 22時) (レス) id: cc90688ec9 (このIDを非表示/違反報告)
一条(プロフ) - 腐女子だよ、偏見の目で見るんじゃねぇさん» コメントありがとうございます！一目惚れなんて嬉しい限りです！更新頑張りますね〜！ (2020年5月1日 22時) (レス) id: cc90688ec9 (このIDを非表示/違反報告)
一条(プロフ) - わさび醤油くださいさん» コメントありがとうございます！嬉しいです……！ (2020年5月1日 22時) (レス) id: cc90688ec9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよこ - 読みやすくて素敵な小説ですね…！更新楽しみにしています！多分生目じゃなくて裸眼じゃないでしょうか((ﾎﾞｿｯ (2020年5月1日 20時) (レス) id: 606b8c097c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一条
| 作成日時：2020年4月30日 19時
