看病しましょう ページ6
『大丈夫ですか...?』
ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ
そんな咳をしながら、ベッドの上で力なく微笑む中島さん。
.......そう、中島さんは絶賛風邪こじらせ中である。
「うん、熱もだいぶ下がったし、大丈夫..ｹﾞﾎｯｺﾞﾎｯ」
え、どこも大丈夫じゃなさそうですけど！
....中島さんが辛そうなのを見ると、私も胸が痛む
「ごめんね来てもらっちゃって。風邪、うつってないといいんだけど」
『私は平気ですよ！今は、自分の体調だけ考えてください。
....そろそろ寝ますか？』
「ん...」
もう1回ありがとうって言って目を閉じた中島さん。
沈黙が10分ほど流れて、
....寝たかな？
私は目の前の中島さんの顔を見つめる
髪、ふわふわだなぁ
.....ちょっとだけ、いいよね？
そっと手を伸ばして、触れた髪の毛。
やっぱりふわふわで、気持ちいい。
少しの間、堪能して、
私の手はほっぺに降りる
むむ、柔らかくてすべすべだ。これはたまらん。
てか、肌きれいすぎない？
『.....』
....今度、ちょっと高いパック買おうかな
女子として、負けてはならない戦いが、そこにはあると思う
ｹﾎｯ
また咳してる
むう...
.....中島さんの中の風邪菌よ、早く大人しくなれ〜！
そんなアホみたいなことを考えながら、私はまたほっぺに手を伸ばした。
それはちょっとした出来心。
そっとほっぺに唇を落として
満足した私は立ち上がろうとする
「可愛い限界もう我慢できない」
『......っ！？』
えっ起きて...！？
パッと腕を引かれ、ベッドに倒れる私
片手を後頭部にまわされ、もう片方で背中を抑えられる
『ちょ、離し...！』
思わず身じろぎして離れようとするけど
「Aが可愛いすぎるのが悪い」
そう言ってさらに力をこめられて、身動きもとれなくなる
.....う、よく分からないけど、私は中島さんの何らかのスイッチを押してしまったらしい
至近距離にある熱っぽい目に心臓がうるさく騒ぎ出す
『意味わかんないですから....！ふざけないでくだ..わっ』
顔が近づいてきて、思わず閉じた瞼に柔らかい感触
パッと目を見開けば、
「いや...？」
.....言葉とは裏腹、それは、少しも私が本気で嫌がっているとは思っていない、余裕の表情で。
く、くやしい。
.....でも、くやしいけど、
やっぱり答えなんて分かりきっている。
『いや...じゃない..です』
「よくできました」
中島さんはゆっくりとその口角をあげた。
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イチゴちっく(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！すごい励みになります(''＊)頑張りますね！ (2020年3月25日 21時) (
レス) id: 69137f1831 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 初めまして美紀ですセクゾ大好きで勝利君と聡くんとマリウス寄りのオール担当です最高です更新大変だと思うけど頑張ってください応援してますコロナウイルス流行ってるので気を付けてください (2020年3月25日 13時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺ちっく | 作成日時：2020年3月19日 18時
