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ガラガラッ
開けた瞬間にザワつく教室。
それは不登校の私が来たからなのか。道枝くんが来たからか。
道枝くんであることを祈る。
謙「あー！藤原さん！」
流「おはよー！」
紗「おはよ！！」
「お、おはようございます、」
恭「Aちゃんおはよ」
「お、おはよ！」
やっぱりちょっと気まずい、
紗「なんか恭平に負けてんの嫌やわ」
恭「なんでやねん！」
その後に恭平くんが近寄ってきて、小声で
恭「えっと、あんま気まずいと思わんでええから！その、前みたいに仲良くしよ！」
「う、ん！ありがとう！」
恭平くんはもう未練ないんかな。って思ってしまう自分がいる。
「あ、の、前は急に帰っちゃってごめんなさい、」
流「あー！全然気にしてへんで！」
謙「久々の学校緊張したやろ？」
恭「おう！全然問題ナッシングよ。」
紗「こら。ふざけへんの！」
バシッと恭平くんの肩を叩いてそういう相田さん。
そうやんな。幼なじみやもんな、叶わへん。
恭平くんと相田さんが仲良くしとるところを見てるだけで少しつらい。
5時間目
先「よーし。修学旅行の班で行きたいとこ決めろよ。」
今日はちゃんと午後まで残れた。
駿「藤原さん今日は体調悪ない？」
「は、はい！大丈夫です、。」
たまに道枝くんが気にかけてくれる。
心配かけたくないから「大丈夫」って言うけどぜんっぜん大丈夫やない。
頭痛いし、気持ち悪くて今にでも外の空気が吸いたいと思っとったら
恭「あ、ごめん。Aちゃん連れてく」
「え？」
謙「え、どこ行くん？」
恭「ちょっとな」
紗「どこ行くんかくらい教えてや！」
笑顔で言う相田さんの顔は少し歪んでいて。
恭「お前に関係ないことやから」
紗「え、」
駿「恭平言い過ぎ！」
謙「紗奈可哀想やんかぁ」
紗「いや！大丈夫！行ってき！」
絶対大丈夫やない顔しとる。
流「すぐ戻って来てな？」
恭「分かってるー」
といって連れて来られたのは屋上。
「さっきのいいすぎやない？」
恭「なにが？」
「相田さんのことやよ」
恭「あー、あいつあんぐらい言わへんと引き下がらへんから！」
「そ、っか」
お互いのこと理解してんねや。
恭「で！体調少しはよーなった？」
「え、、」
恭「悪そうやったからここ連れてきてん」
なんでこう恭平くんは罪な男なんやろうか。
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作者名：AQUA | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/ichigonandayo
作成日時：2023年10月23日 0時
