sweet time -Yuta.K- (ページ20)

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-体育館-

今日は部活が休みだった一加と一緒に体育館へと来た。

バスケ部はー…っと背伸びをして周りをキョロキョロしていると

｢ぎゃあああああああああ！！！｣
　

鼓膜が破れる勢いですごい歓声が聞こえる。

その歓声の先にはたくさんの女子の軍団が。

｢なにあれ…｣

その女子の軍団をかき分け覗いてみると

-ﾊﾟｼｭ-

見覚えのあるユニフォームの背中に"4"とかかかれた彼の手から

ボールがきれいな弧を描きゴールへと吸い込まれていく瞬間だった。

｢ぎゃあああああああああ！！！｣

また先程聞いた歓声が響き渡る。

｢……え？あれって…岸先輩？！？！？！｣

全ての状況を理解した私は大声で叫ぶ。

｢こ、こんなに岸先輩目当ての子がいるなんて…｣

『え？A知らなかったの？
私と同じテニス部の中にもかっこいいってゆってる子いっぱいいるよ？』

｢そんな…一加もっと早く教えてよ…｣

『ごめんごめん(笑)
てっきり知ってると思ってた。』

確かに岸先輩はキラキラしてて王子様みたいだけどさ？！

優しいし素敵な人だけどさ？！

そんなに人気者だったなんて…

神様…

残酷やすぎませんか…。。