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貴方「コウくん、好きなの頼んでいいよ」


コウ「やったぁ!!」


銀時「あーやっとパフェにありつけるぜ」


2人で目をキラキラさせながらメニューを見る


その姿があまりにもそっくりで
本当に親子みたいだった


注文が決まり店員さんを呼ぶ

貴方「期間限定いちごミルクパフェ2つとチョコプリンパフェひとつ下さい」




お待たせしました〜と目の前にパフェがくると

私の前に座る2人はヨダレを垂らす


そのシンクロっぷりにさっきから私はずっと笑っている



銀時「ああ!!おい!テメェ!クソガキ!
なに俺の大事ないちご食べてんだ!
楽しみにとっておいたんだぞ!!!」


コウ「だ、だって美味しそうだったんだもん」


銀時「だもんっ じゃねェ!可愛いからってなんでも許されると思うなよ!世間はパフェみたいに甘くねェかんな!」


どっちが大人なのか分からないくらい喚く銀ちゃん


はぁ、と私は溜息をつき


貴方「銀ちゃん、大人気ないよ
いちごのひとつやふたつ、いいじゃない」


銀時「俺はなァ血糖値の上がりすぎでパフェは週に一回って止められてんだ!


俺がこの瞬間をどれほど楽しみにしてたと思ってんだ!!コノヤロー!………」



この世の終わりみたいにガッカリする銀ちゃんにいたたまれなくなって私のいちごをあげることにした


貴方「もー、ほら銀ちゃん

私のあげるから元気だして?」


銀時「……ならよォ、食わせて?」


貴方「………はい?」


何を言ったのか理解出来ずボケっと彼を見つめていると


銀時「アーンしろって言ってんの」


そう言われて一気に顔に熱が集まる


貴方「なっ、何言ってるの!コウくんの前で!
そ、それに子供じゃないんだから自分で食べて!」


動揺しまくりの私に銀ちゃんの顔がドSになる


銀時「へぇー、どっかの誰かさんが俺と先に約束したパフェデート破って、
勝手にチビ助の面倒見るってっから手伝ってやってるってんのに

食わせてくれないんだぁ、酷いやつだなぁ」


ニヤニヤしながら言う銀ちゃん


貴方「…あぁ!もう!わかった!

食べさせればいいんでしょ!」


銀時「ちゃんと、『あーん』って言えよ?」




もうきっと顔は真っ赤だ
それを見て銀ちゃんは私をからかってるんだ


早く、とせかす銀ちゃんにいちごの乗ったスプーンを差し出す


貴方「は、はい あ、あーn」

コウ「お姉ちゃんたちは恋人なの??」


そのコウくんの問いかけに驚き
おもいっきり銀ちゃんの口にいちごを突っ込んだ

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作者名:桜羽 | 作成日時:2018年11月24日 0時

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