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歩いていると、
後ろから可愛らしい声がした。
振り向けば、金子一家ではないか！
なんという奇跡。。。
さすがに戻って挨拶をするまでは出来ないが、
妹二人が気づいてくれたようで、
「Aお姉ちゃん！！！」
「やっほー！」
はあ可愛い。いいなぁ臨。
私なんか、同い年同然の年子の妹だもんなぁ笑
臨のもとへは行かず、それで辞めておいた。
明日から、違う生活が始まる。
忘れなきゃ。
晴れやかに、清々しく、
明日を迎えなきゃ。
今までの自分にさよならする。
そのためにこの4年間、頑張ってきたんだから。
男なんぞに振り回されないぞ。
私たちの別れ道、
ちょっと遠くにいる彼に、叫んだ。
「臨ーーー！！！！！」
「えっ！？」
いや流石に驚いた。
好きだー！！！とか言われんのかな。
なわけないか笑
「何ー！」
「………」
「えっ…」
「……ありがとう！！！」
言おうかな。俺。
親いるけど、妹いるけど、関係ない。
でも、ここ外だし……
考えるのも束の間、
「ばいばーーい！！！」
「えっあっちょっ………！」
俺の初恋は、散ってしまった。
走る背中に、心の中で叫んだ。
「大好きだーーーーーぁぁぁ！！！！！」
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作者名：明音 | 作成日時：2016年12月26日 17時
