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夏休み。
ただひたすら、ボーッとしていた。
たまに妹たちに構いながら、
Aのことを考えていた。
いま、なにしてるんだろう。
家がどこなのか、近いには近いけど、よく分かんない。
どうせAのことだから、勉強してんだろうな。
電話でもかけてみようかな。
確か、連絡網あったよな。
宿題に手をつけても、全然進まないし。
遊ぶのも、そろそろ飽きた。
日曜日だったら、教会に行くっていうのがあるけど。
今日は木曜日。
ああそういえば、
Aと寝たのも、木曜日だったよな。
思わずしてしまったキスは、
まだ気づかれてないのかな。
俺は鮮明に覚えてる。
柔らかい感触。
温かい感触。
ボーッとしてしまう。
身体が熱くなって、ムズムズする。
もう二度と、出来ない。
勝手にそんな気がしてる。
近く、もう会えなくなるような、
嫌な予感がしてる。
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作者名:明音 | 作成日時:2016年12月26日 17時