小学6年生 ページ19
「あづーーい…」
「ここクーラー効いてんじゃんか!!笑」
「はいはい、自習室では静かにしましょう」
「「はーい」」
私は日向希と塾へ勉強しに来ていた。
いよいよ6年、勝負の夏休みだっっ!!
「なあ」
「なに」
「つめた」
「んだよ早く言えよ」
勉強してる横でちょこちょこ話し掛けてきては
結局答えない
というのを繰り返してくる。
「ねぇ日向希なに?」
「いや……えっと」
何やら深刻そうだった。
「えっ!?どしたの!?お前がそんなに深刻そうにしてんの初めて見たんだけど!?」
「ああそう?まあかなり深刻だね」
「じゃあ尚更早よ言えやっ」
「言っても…いいの?」
「えっ?」
私の許可なんぞ要らんやろ
「…言って、いいよ…?」
「俺、その……実は………」
「好きな人いるんだわ」
「ああー……そゆこと?」
「え?」
「いやいやそういう類いの事私に聞くなや」
「…言わなきゃってずっと思ってんだけどさ……なんか俺の事そういう目で見てないっぽいんだよね」
「えー誰々」
「……いつも俺の近くにいて、割りと仲のいいやつ」
「ええ〜………あっ!!!」
「えっ何!?」
「もしかして…」
「もしか、して…?」
「お母さん??!笑」
「いやいや、無いわ絶対無いわ」
「なーんだ」
「馬鹿じゃねぇの、お前だわ」
「…えっ」
「えっ」
は、えっ、ちょっと待って。
「…何が……?」
「だから、俺の好きな人が」
「お前って……誰だ?笑」
「お前はお前だよ!Aだよっ」
「………!?」
突然の告白に、思わずフリーズした。
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作者名:明音 | 作成日時:2016年12月26日 17時