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図工の授業は、週に一回、木曜日の１･２時間目にある。
毎週、その時間が来るたび、どきどきして仕方ない。
「A〜？」
「なにー？」
「あとどんくらいで描き終わりそう？」
「う〜んそうだな……来週、かな？」
「えっ！？まだなんか描くつもり！？」
「えっ……まあ、ね…」
本当は、もっと臨と一緒にいたいだけ。
ただ、それだけ。
だから、無理矢理でも絵を描き続ける。
「俺も来週くらいかな〜」
「あっそう？じゃあ同じくらいだね」
「授業はまだ再来週まであるけどさ…」
「〜……ん？」
「いや、その…なんつーか…」
「？？」
「再来週も、二人でここにいない？」
「……え…？//」
「嫌なら別に、いいん、だけど…」
「じゃあ再来週の木曜日の１･２時間目は」
「？」
「雨降んなきゃいいね！」
「っ/////」
「臨？」
「いや、なんでもない…//」
「…そう」
「じゃあいっその事さ」
「ん？」
「今日は折角晴れてるんだし、今日くつろいで…」
「それならっ」
「えっ」
「えっいや、えっと、今日で全部終わらせて、来週と再来週、くつろぐのは…？」
「!?///」
「そうしよう！Aはもう十分終わるし、俺も頑張るから」
「うん！」
私達だけの、秘密の約束。
臨が私の事をどう思ってるのかは知らないけど、
私は今を精一杯楽しむだけ。
神様ありがとう！！ほんっとありがとう！！
だから今日は、いつもより集中して描き続けた。
「終わった〜！！」
「俺も終わった」
「やった〜！！」
「笑 そんなに嬉しいの？」
「えっ？いや、それは……」
臨にバレてはどうしようもない。
でも、ここは素直に、
「嬉しいよ」
「!!////」
「あったり前じゃん、何考えてんの？笑」
「…そ、そうだよな！」
いつか臨に言えるかな
同じ学校に行けなくて、もう一緒にいれなくなっても、
臨は、私の事を、覚えててくれるかな…？
きっと忘れちゃうよね！
そうだよ、いつまでも臨に執着してたって仕方ないもんね！
これはこれで、いつかきっといい思い出。
思い出…………だよね？
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作者名：明音 | 作成日時：2016年12月26日 17時
