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「そっか…」
二人とも、分かってくれたようだった。
その後も、皆その事には触れず、いつも通り接してくれた。
どうして翔…じゃなくて、櫻井先生がこんな状態であるのかも、
どうして今このタイミングでこの事を明かしたのかも、
皆にとっては分からない事だらけだろう。
でも、今はそれでいい。
まずは私と翔にいで、二人で話がしたい。
だからまだ、誰も知らなくていい。
少しだけ視線は気になったけど、
和也と潤を含めて、仲のいい子達が守ってくれているような気がする。
「おーいA〜！」
「なにー？」
「一緒に帰ろう」
「何その小学生みたいな…」
「いや、結構俺ら真面目よ今」
「……いいよ！」
「っしゃじゃあお見舞い行くぞー！笑」
「ちょっと和也〜」
「ジョーダンだから」
「だよね」
いつも通りの私達。
いつも変わらない。
私の持てる記憶の限り、
これからも変わらないでいてほしい。
一瞬だけ変わっちゃったから笑
「A〜」
「なにー？」
「俺さ、」
「…うん」
「好きなんだけど」
「…えっ何が？」
「Aが」
「は？」
「だからさ」
「はあ」
「キスしてい？」
「はあ……はっ!?」
「何言っちゃってんすか〜松本さーん」
「何って、別に」
「いやいや…この俺がフラれてんのよ？バカ野郎のこの上無いでしょ」
「ええっ!?お前もコクったの!?」
「ま、一瞬だけ……」
「和也〜！！！」
「ﾋｨｯ」
「え、何々？どゆこと!?」
「いいから気にしないで!!」
「んー分かった、気にしない……けど」
「ん？」
「俺への返事は？どうなの？」
「えっと……」
当然断るよ？
だって、私は翔にいが好きなんだもん
もちろん潤も和也も好きだけど、
もう私情で振り回したくない。
ありがとう、二人とも。言葉で伝えてくれて。
「うん…ごめん……潤とも和也とも、ずっと友達でいたい、私は」
「…分かった、ごめんな」
そう言って、潤は私の頬に優しく口付けた。
「!?///」
「…可愛いよ、A」
「なんだよーそこだけいい感じになりやがって〜」
「おお？二宮さん珍しく嫉妬ですか〜？」
「うるせー！笑」
やっぱりこのままがいいね
楽しいや、こっちの方がずっと。
さあ、帰ったら、林檎でも持ってお見舞いに行きますかね
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作者名：明音 | 作成日時：2016年10月19日 19時
