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ある日の帰り道だった。
友達と別れて家までの一本道をひとり歩いていた。
部活帰りで、外はわりと暗かった気がした。
今日の夕飯はどうしようかな
なんて事を考えながら歩いていたら、
後ろから突然声を掛けられた。
「あのーすみません」
「はい」
「道を教えてほしいんですが…」
「は、はあ…」
最初から、怪しいとは睨んでいた。
だから、道案内はせず、地図を書くだけにしておこうと思った。
でも…………
「んで、ここを真っ直ぐ行って………っ!?!?」
後ろからいきなり口元を押さえられ、横から来た車に無理やり乗せられそうになった。
「んーっ！！んーっ！！」
「さっさと座れ！！」
「んーっ！！」
頑張って抵抗したけど、流石に限界だった。
「んんっ……」
「そうだよ、いい子いい子…」
何がいい子いい子だ。
あとで痛め付けてやる！
四人の男グループだった。
口元を解かれ、両手両足首をロープで縛られた。
「ちょっとっ、何するの…！！？」
「さあね、楽しいこと？ハハハッ！」
「離してよ！ねえ！！」
「離せって言われて離したら、誘拐した意味ねえだろ」
「それはそうだけど…」
「じゃあ黙って遊ばれてろ！」
「いやぁっ!!」
やだっ……やめてょ……ねぇ……翔にいっ…！
翔にい助けて……！…翔、にい…………
意識が遠退いていった………
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作者名：明音 | 作成日時：2016年10月19日 19時
