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翌朝、翔にいは至って普通だった。
翔
「あーA〜!! 卵焼き焦がした〜!!」
A
「えー!?またー？もういい加減にしてよ〜」
これが櫻井家の日常茶飯事。
もう翔にいは本当に料理が出来ない。
翔
「ねえ今度教えてよ」
A
「んー今度ね〜今度」
翔
「いつだよ、具体的に」
A
「いつかだね、いつか
みんな忙しいんだし、未定で」
翔
「むー」
忘れられるよね、そのときまでには。
まだ唇に感触が残る今日、寄りに寄って日曜日です…
A
「てか逆に聞くけど、どーやったら焦がすの？」
翔
「どうやったらって……どうやっても俺は焦がしちゃうんだよっ！」
A
「ったくもう…学校で一緒に家庭科受けた方がいいんじゃない？」
翔
「う〜ん、それもそうだな」
A
「真に受けないでよ」
翔
「受けようかな、マジで」
A
「えっマジで？」
翔
「うん、マジで」
A
「えっ嘘でしょ？」
翔
「うん、嘘だよ？笑」
A
「えっ？」
翔
「うん」
A
「……あっ嘘ね、嘘なんだね」
翔
「おせぇよ！笑」
A
「ごめんごめん」
翔
「そっちこそいい加減にしてよ〜」
A
「何を」
翔
「何をって……お前なぁ…」
A
「えっ？なになに」
翔
「いや、なんでもない」
A
「何、早く言ってよ〜」
翔
「今度ね」
A
「今度っていつ？具体的に」
翔
「いつか、だな」
A
「何それ」
翔
「いつか来るから、そのときが」
A
「絶対？」
翔
「うん、絶対」
A
「じゃあそんときに卵焼きも教える！」
翔
「おっマジか〜」
A
「マジだ〜！」
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作者名：明音 | 作成日時：2016年10月19日 19時
