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偵察二日目(？)
俺は行くのわりと早いと思うんだけど
(ってゆーかいちばんのつもりで登校してたんだけど)
必ず教室には、例の二人がいる。
例の二人って………あのお二人ですよ、苗字が同じで、めっちゃ仲良い二人。
なんでそんな事してんのかって？
あの二人の関係が気になるからですよ。
え？ そんなに気にする必要ない……？
おい、読者様も流石に察しよう？ね？
あ、察してたらごめんね
俺は……Aが好きなんですよ、要は。
俺のつまんねぇゲーム話も面白そうに聞いてくれて
バカな俺には勉強教えてくれて
真面目だけど面白い所とか、可愛い所もあって
とにかく
俺はAが好きなんですよ、出逢った時から(多分)
それは……潤も一緒かな
アイツの場合はかなり攻めてたな、最初から
だから、
あの二人が付き合ってる、なんて事でも発覚すりゃぁ
俺だって流石に黙ってる訳にはいかないんですよ
私、結構必死なんですよ？これでも。
今日だって、教室には二人がいる。
ドアの外からは、楽しそうな笑い声しか聞こえないけど
かなり嫉妬してる。
あの先生、何者なんだ？
来て早々、どうやってAを落としたんだよ
教えてくれよ先生
お前はAの何なんだよ
そんな、怒りと恨みと疑問と、少しの悲しみと悔しさを
胸の奥に閉じ込めて、
俺はドアを開けた。
A
「あっ和也〜おはよう」
翔
「二宮おはよう」
和也
「……うっす」
翔
「んだよ、冷たいな…」
A
「会議は？」
翔
「あっ！やっべぇ忘れてた！！」
A
「はい、いってら〜」
翔
「行ってきまーす」
和也
「………」
A
「…かず？」
和也
「…!?///」
お前それ……
A
「ねぇかず、昨日も機嫌悪そうだったけど、なんかあった??」
……ああ、あったよ
しかもそれ、現在進行系だから。
A
「かず、返事してよ、どうしたの？」
そう、俺はずっと、Aが好きだった。
三輪車で一緒に遊んでた時も、
Aに初めて好きな人が出来た時も、
潤と出逢った時も、
………今も…ずっと。
俺は無意識に、近付いていたAを引き寄せた。
そして………
A
「！？！？/////」
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作者名：明音 | 作成日時：2016年10月19日 19時
