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「そう思うのは当然のことです。」


両親に会いたいということをパルテナさまに正直に話した。
すると、パルテナさまは同情してくれた。
だけど少し寂しげな顔をしている。


「私が今も生きていることを教えてあげたい。主人を殺したことも、ブラピに助けられて女神さまにお世話になっていることも全部。」


両親になら話せる。
何も隠さず、辛いことも嬉しかったことも全部打ち明けられる。

だって、私を大事に育ててくれた本当の家族…だから。


「フィヨルド。あなたは疑っているのですね…」


心境を察せられたかもしれない。
私の表情と声に表れていたのかもしれない。

私の記憶にある両親は本当の両親ではない可能性を、少しでも確信していると。


「ピットたちの元に、あなたが会うべき人がいます。」

「どこにいるの?」

「それはあなた自身の目で確かめるべきです。」


その言葉を最後に、私は光に包まれてどこかへ転送された。

徐々に眩しさが解けて行く。
その視界の中には、人が1人映っている。

顔が見えない。
体型からして女性っぽい。


「何なのよ急に…」


その人の声を聞いた途端、誰かわかった。

あの女。
排除すべき外道な人間。


私の体は完全にこいつを消したがっているらしく、気付いたら左手を握りしめて殴りかかっていた。

だけど、寸前で背後から右腕を掴まれて阻止された。


「待ってくれフィヨルド!」


女とは別の声。
ピットの声だ。

左手の力は緩んでいった。


「この人は君の…」

「敵。」


女を睨んだ。
女は私から目を逸らしているけど、敵意があるような顔には見えない。

やっと自分の罪を認めたのか。
だけど今更反省しても許さない。

この女は私が…



「君のお母さんなんだ。」

「…え?」

「君を生んだ母親。」


そんな冗談を言われても、私の復讐心が治まることはない。


「信じられない、信じたくないかもしれない…けど、それが事実なんだ。」


事実なわけない。
こんな外道が、私のお母さんなわけがない。

私のお母さんはもっとふくよかで優しくて暖かい。


「血液からの遺伝子も一致した。パルテナさまが調べたんだ…」

〜136→←〜134 ピットside



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•:*+.ユミ.+*:• - 夢主の、本名がわかった途端、鳥肌が立ちました‼️これから、どうやって物語が進んでいくのか、楽しみです😆😍 (2021年12月5日 23時) (レス) @page35 id: d5a0a5071d (このIDを非表示/違反報告)
きういち(プロフ) - みかんの缶詰さん» 回収できていないものもあるのですが、頑張って回収して行きたいと思います!ありがとうございます! (2021年8月12日 7時) (レス) id: 3cf9b90fb6 (このIDを非表示/違反報告)
きういち(プロフ) - うさ丸032さん» ありがとうございます!私自身もハラハラドキドキ展開が好きでつい詰め込みすぎてしまいますが…これからもどうぞよろしくお願い致します!! (2021年8月12日 7時) (レス) id: 3cf9b90fb6 (このIDを非表示/違反報告)
みかんの缶詰 - きういちさんの小説は伏線回収が素晴らしすぎて、何度読み返しても全然飽きません!これからも楽しく読ませていただきます!そして、応援しています! (2021年8月11日 20時) (レス) id: a9da165b13 (このIDを非表示/違反報告)
うさ丸032(プロフ) - きういちさんの小説をずっと見ている者です!今回もとっても面白いかつドキドキする展開がまた僕にとっては面白さが湧き立ちます!きういちさん、ずっと応援しています!!頑張ってください!!! (2021年8月7日 14時) (レス) id: 8172536591 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きういち | 作成日時:2021年8月3日 13時

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