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ブラピの後を無言でついて行くと、さっきと同じ広間に戻ってきた。
きっとパルテナさまと話したかったんだろうけど、もうパルテナさまはここにはいない。
「地上に行きたいの？」
「当然だ。」
ブラピの傷や疲れは癒えている。
だけど、今まで地上で何があったのかは覚えていない。
何もわからない状態でまた地上へ行くのは危険だということは、私にもわかる。
神器を取り返そうとしているのなら尚更。
「神器を取りに行くなら私が行く。あなたは留守番してて。」
「オレに指図するな。第一、お前がオレの神器を取りに行く必要はないだろ。」
「私はあなたに散々お世話になった。だから恩返しだよ。」
「ンなことを恩返しにされたくねーよ。」
確かに、恩返しにしては規模が小さい。
だけど、こうした小さい事の積み重ねが大事。
パルテナさまを探すブラピの後ろを、必死に説得しながら歩く。
地上に行くのをなんとか阻止したいけど、全く聞く耳を持ってくれない。
「今地上に行ったら、その体が外道な人間に売り飛ばされる。」
「フン、笑わせるな。人間なんざに負けるはずがない。」
「敵はどんな手を使ったのかわからないけど、実際あなたは負けた。」
しつこすぎたのか、舌打ちをされてしまった。
そして振り向いて、私に向かって怒鳴った。
「貴様には関係ない！わかったような事を言うな！」
貴様…って、初めて言われた。
すごく寂しいような、腹立たしい気持ちが込み上げてくる。
気がつけば、左手を力一杯握りしめていた。
「バカッ！」
その拳を、ブラピのお腹に思い切りぶつけた。
結構なダメージだったらしく、ブラピは少しよろけてしまった。
何てことをしてしまったんだ、私は。
「そうやって不意を突かれて負けたんだよ！」
何を言っているんだ、私。
「敵を見縊ったから負けた！自分の力を過信したから負けたんだ！」
お説教できる立場じゃないのに。
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•:*+.ユミ.+*:• - 夢主の、本名がわかった途端、鳥肌が立ちました‼️これから、どうやって物語が進んでいくのか、楽しみです😆😍 (2021年12月5日 23時) (
レス) @page35 id: d5a0a5071d (このIDを非表示/違反報告)
きういち(プロフ) - みかんの缶詰さん» 回収できていないものもあるのですが、頑張って回収して行きたいと思います！ありがとうございます！ (2021年8月12日 7時) (レス) id: 3cf9b90fb6 (このIDを非表示/違反報告)
きういち(プロフ) - うさ丸032さん» ありがとうございます！私自身もハラハラドキドキ展開が好きでつい詰め込みすぎてしまいますが…これからもどうぞよろしくお願い致します！！ (2021年8月12日 7時) (レス) id: 3cf9b90fb6 (このIDを非表示/違反報告)
みかんの缶詰 - きういちさんの小説は伏線回収が素晴らしすぎて、何度読み返しても全然飽きません！これからも楽しく読ませていただきます！そして、応援しています！ (2021年8月11日 20時) (レス) id: a9da165b13 (このIDを非表示/違反報告)
うさ丸032(プロフ) - きういちさんの小説をずっと見ている者です！今回もとっても面白いかつドキドキする展開がまた僕にとっては面白さが湧き立ちます！きういちさん、ずっと応援しています！！頑張ってください！！！ (2021年8月7日 14時) (レス) id: 8172536591 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きういち | 作成日時：2021年8月3日 13時
