〜29 ブラピside ページ29
寒く湿った空間で目が覚めた。
右肩が痛む。
「うっ…」
暗く、狭い場所だ。
立ち上がり辺りを歩こうとしたが、左足に繋がっている短い足枷がそれを阻止した。
「フィヨルド…」
呼んでも返事はない。当然だ。
捕まったのは、オレだけ。
だと良いが…
「っ…」
どうにかしてここから逃げ出す方法を考えていたら、ボロい木製のドアが軋んで開いた。
中に入ってきたのは、森でオレが遭遇した男…
オレをこんな状態にした男だ。
「ああ、目が覚めたのか。」
ニヤついた顔で、近づいてきた。
そして片手でオレの頬を掴んだ。
「案外可愛い顔してるな…女の子だと思ったぜ。」
「気色悪りぃ。」
オレの腕は左腕しか動かせない。
抵抗した所で、押さえ付けられるだろう。
「傷物にしちまったが、需要がある奴らには高く売れそうだ。」
こんなクズ、怪我と足枷がなければ簡単に始末できるというのに。
フィヨルドはこんな奴の強制に耐えていたのか。
憎く、汚く、殺意さえ芽生える。
「そんな恐い顔するなよ…」
男はニヤついたまま、オレの口に親指を入れてきた。
噛みちぎってやろうか。
「イテッ！」
男の指を思い切り噛んだ。
「貴様のようなクズの道具になるなんてまっぴらだ。」
「誰が主人なのか、力尽くじゃないとわからないみたいだな。」
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きういち(プロフ) - タルトさん» いいだろぉう？うちの子1素直なの (2020年8月7日 0時) (
レス) id: b59611960a (このIDを非表示/違反報告)
タルト(プロフ) - 素直すぎるフィヨルドさんかわゆす (2020年8月6日 23時) (レス) id: f82116cd88 (このIDを非表示/違反報告)
零々 - (*´∇｀*)ﾝﾌﾌ (2020年7月18日 17時) (レス) id: 93a6410874 (このIDを非表示/違反報告)
きういち(プロフ) - 零々さん» ありがとうございます！頑張りまぁぁぁす！ (2020年7月17日 23時) (レス) id: 18cefecbc6 (このIDを非表示/違反報告)
零々 - ﾜｱｧｧｧ( ☆∀☆)とても面白いです！更新頑張ってください！ (2020年7月17日 21時) (レス) id: 93a6410874 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きういち | 作成日時：2020年6月16日 23時
