友達以上恋人未満系メンバー【ころん】

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彼の口から1mmも予想してなかった言葉が放たれた。



『……キ、キスって？』


こ「お前キスも知らないの？？」



いやいや知ってますとも。
当たり前だ。


私はキスの意味を聞いてるんじゃなくて
ころんの言葉の意味を聞いてるんだよ！！！



『な、なんでいきなりそんな事を言い出したのでしょうか……！』



こ「……好き、だから。」



『へ？？？』



さっきから私は幻覚と幻聴を繰り返しているのだろうか。

こんな妄想までしちゃうなんてハレンチ……！←

じゃなくて。



『好きって私を？』


「そうだわ！！何回も言わせないで！！！」


ごめんごめん、と謝ってもう一度冷静に言葉の意味を考える。


ころんが、私のことが好きだから、キスをしたいらしい。


そう考えるとボンッと効果音が付きそうな
くらい一気に顔に熱が集中する。


『なんでこのタイミングなのさ…！』


「だってまめに彼氏出来たって聞いて本気で
嫌だったから…！

僕、まめのこと好きなんだなぁって………。」


話すにつれて声の大きさも小さくなっていったけど最後の1文字まで私には確かに聞こえた。


顔が人生1赤いと思う。

今までなんとも思ってなかったメンバーにいきなり好きって言われたから仕方ない。


……いや、待てよ。

本当になんとも思ってなかったのか？

今考えればいつだって私の優先順位の1番を
占領しているのは紛れもないころんだったし、
ころんが笑っている時はいつも心があったかかった。




なんともなかったってのは嘘だ。


きっと私は──




「……まめ、キスしたい。」



その言葉に答えるように目を瞑った。

すると数秒後に私の唇に触れるころんの唇。

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