不憫な妹物語（後編）【清水潔子】 (ページ4)

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縁下さんが一生懸命コートに入って戦っている。

やっぱり縁下さんはすごいな。

烏野２３対和久南２０。

蛍と交代で忠くんがコートに入るみたい。

ガチガチですごく心配。

忠くんがジャンプフロータ―サーブをした。

ネットに当たったけど和久南側コートに入った！

隣で嶋田さんも安心している(笑)

２本目。

でも、忠くんはジャンプしてサーブを打たなかった。

和久南は綺麗に拾って攻撃したけど、縁下さんがレシーブして旭さんが点を決めた。

烏野が1セット目を取った！

セット間、大地さんに付き添って医務室に行った烏養さんが戻ってきた。

あれ？でも、なんか怒っている？

「やぁぁまぁぁぐぅぅちぃぃぃ！！」

今にも忠くんに飛び掛かりそうだったけど、間に縁下さんが入った。

たぶん、他の２年生が次の主将に縁下さんを推薦したのはこういうところ。

逃げた人の気持ちも分かるから。

忠くんの悔しい気持ちも分かると思うから。

それから、烏野はじわじわと大地さんがいないことがきつくなってきた。

２セット目は点差が開いてしまった。

和久南の１番のブロックアウトも対処しきれていない。

そのままブレイクすることなく、２セット目は和久南に取られてしまった。

３セット目。

なんとしても勝って、次の試合を大地さんに用意してほしい。

３セット目始まってすぐ、翔陽が特大ホームランをやってしまった、、、

やっぱり、合宿の時のはまぐれなのかな。

でも、翔陽はブッロクアウトになりそうだったのを、見事なフライングレシーブをして、そしてすぐにカウンター。

翔陽が持っているすばしっこさを武器に、点を決めた。

それから、３セット目はあまり点差が広がることはなかったけど、リードは出来なかった。

縁下さんが少し心配だったけど、途中で吹っ切れた顔をしていた。

縁下さんがみんなを集めて何か話している。

ブロックアウトの対処策かな？

そしてまた、和久南の１番がブロックアウトを狙ってきた。

コート外に弾き返されたボールはそのまま落ちると思いきや、縁下さんのレシーブによって、繋ぐことが出来た！

「縁下さん！！！！」

縁下さんが繋げたボールは、翔陽のリバウンドによって烏野のチャンスボールとなった。

合宿の時に木兎さんに教えてもらったリバウンドがちゃんと使えた。

翔陽もこの状況で考えて試合している。

ちゃんと成長している。