兄に愛されなさすぎて困ってます

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千夏「あ、、、」




せとかちゃんが階段を踏み外した。




でもはるかくんが出てきて二人で階段から落ちた。




せとかちゃんは無傷だったけど、はるかくんは意識を失ってしまった。




千夏「あれ、まずくない？」





せとかちゃんの叫び声が聞こえる。




とりあえず救急の電話をした。




自分でも驚くほど冷静だった。






「私は帰るんで、千夏さんははるかくんの所へ行ってあげてください。」




千夏「ちとせ？」




「私は帰ってせとかちゃんの夜ご飯を作らないといけないんで。」




今日は、たぶんはるかくんは検査入院だろうから、夜ご飯を作る人がいないしね。






私はせとかちゃんの好物であろう唐揚げを作った。




そのあとソファーで寝てしまった。






目が覚めたとき、外がうるさかった。




はるかくんが帰ってきたみたいだ。




しかも無断で出てきたみたい。




きっと今日は両親二人ともいないから、せとかちゃんが心配になったんだろう。






せとか「ただいま〜ってちとせご飯作ってくれたの！？」




はるか「おお、珍しいこともあるんだな」





もし階段を踏み外したのが私だったら、はるかくんは駆けつけてきてくれたかな。




いや、駆けつける前に気づかないだろうな。




はるかくんはせとかちゃんに対してのアンテナがあるもんね。




そう思ったら、なんだかむかついてきて、




自分で作ったご飯をゴミ箱に捨てた。






せとか「え、、、」




はるか「おい！」






せとかちゃんの好物の唐揚げなんて、大嫌いだ。

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