兄に愛されなさすぎて困ってます

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次の日の朝。






１番最初に目に入ったのは、千夏さんからもらったぬいぐるみ。






自然と口角が上がった。









いつも通りはるかくんのあいさつを無視して、お弁当をもらって家を出た。






学校に着くといつも通り誰もいなかった。






軽く授業の予習をしていると、友達がきたので止めた。






友達「今日進路希望調査の締め切りだけど、橘出したの？」






「出してない。忘れてた。」






友達「相変わらずだね。」






進路を中学生で決める何てどうかしてる。






はるかくんとせとかちゃんとと違う高校ならどこでもいい。






取りあえず、第１希望と第２希望に県外の高校を書いて提出した。









お昼になり、購買でパンを買って教室に戻ると、






先生「橘、放課後進路相談な。さぼるなよ。」






すごく行きたくない。






でも、いい暇つぶしにはなるから行くことにした。









放課後、担任に言われた通り進路相談室で待った。






先生が遅れて来るのはどうかと思う。






先生「ごめんな。別の子の相談にのっていてさ。」






そのまま、その子で時間になればよかったのに。









「私は相談することなんてないですけど。」






先生「いや、県外なんて選んでいるの橘くらいだよ。しかも偏差値の低いところ。」






「早めに家から出たいんで。あと、出来るだけ学費の安い所に。」






先生「橘はお兄さんとお姉さんがいるだろ？その高校じゃないのか？」






そのおにいさんとお姉さんがいるから選ばないんだよ。






先生「まあ、両親が賛成してるならなにも言えないがもっと上の高校を目指してみないか？」






両親になんて相談してない。






反対されるに決まってる。






「私は私が決めた進路を進みますので、失礼します。」









やっぱり来なかったらよかった。






自由の利かない将来なんて大嫌いだ。

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