雪合戦-終結-みたいに格好良くやってみても内容はギャグだよね ページ49
__noサイド
なんやかんやあって雪合戦が始まる
永倉「っらぁ!!」
ひゅんひゅんと音を立てて、雪玉が千鶴の脇をかすめていく
千鶴「な、永倉さん!?そんな全力でやらなくても!」
千鶴も負けじと投げ返すけれど、流石に永倉さんと原田さんには敵わない。
千鶴が一回雪玉を作って投げる間に、向こうからは五つも六つも飛んでくる。
・・・全部、平助君に向かって。
藤堂「おわっ!?」
千鶴「へ、平助君、大丈夫!?」
藤堂「だ、大丈夫じゃねえけど、大丈夫だ・・・。
つーか新八っつぁん!左之さん!なんでオレばっかり攻撃するんだよ!?」
原田「あ?なんだよ平助。じゃあもう一人を狙えって言うのか?」
永倉「そーかそーか。千鶴ちゃん、俺らを恨むなよ?薄情な平助を恨め」
藤堂「そ、そんなの駄目に決まってんだろ!」
千鶴「わ、私別に、少しくらいなら当てられても平気だけど・・・」
藤堂「オレの心情的に駄目なんだよ!
よし、こーなりゃ左之さんも新八っつぁんもどんどんオレに投げて来い!
そんなへなちょこ球、当たっても痛ーー」
藤堂「いて!いってえ!?石!石入ってんだろ!」
原田「人聞きの悪いこと言うなって。
ま、確かに新八の馬鹿力で握ると、石とたいして変わらなくなっちまうがな」
千鶴「もう!二人とも少しは手加減してください!」
抗議のように雪を投げつけてみる千鶴だが、
二人にはひょいひょい避けられてしまう。
千鶴「な、なんか悔しい・・・!」
千鶴が歯噛みしているうちにも、状況は刻々と変化していていく。
藤堂は木を背にして、二人に応戦はしていた。
もう反撃は諦めたのか、長いつららを刀のように構え、
飛来する雪玉を叩き落としている。
永倉「ち。意外としぶといじゃねえか、平助!」
原田「ま、ここまでよく頑張ったよ。・・・だが、これで終わりだ」
((ヒュンヒュン
藤堂「へっ、どこ投げてんだよ二人とも!全然大外れだし!」
藤堂には全然当たらずに、彼が背にしている木に当たって・・・
千鶴「ーーあ!平助君!上!上!!」
((ドサッ
千鶴「へ、平助君!?平助君!」
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ものすごい形相をした土方と苦笑いをした掠実が現れた。
永倉たちが投げた流れ玉は障子やふすまにと穴を開けたのだ。
二人はこってり絞られ、雪合戦はお開きとなった。
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現れたってポケ○ンみたいじゃない?
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作者名:かすみ&るーな*Lune | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/
作成日時:2020年8月16日 11時