池田屋事件 報告 ページ42
__noside
「では、報告を頼む」
「はい。まず、あのあと私は沖田さんの加勢に行こうと二階へ行きました。
…そこでは、金髪赤目の男が沖田さんと対峙していました。状況は沖田さんが劣勢」
「はぁぁぁ!?!?!?あの総司が!?」
沖田総司は、新選組きっての刀の使い手だったため、土方も驚愕する。
「驚きすぎですよ土方さん。…まあ私も人のこと言えませんでしたけど。
その後、私もその人と対峙しましたが、……かなりのやり手です。手加減をされている感じがしました。
そうとは言え、かなりの力で押されました。また、その者は長州の者ではないと言っていました。
その言葉を信じるのであれば、彼は薩摩の密偵と考えるのが妥当かと」
「そうか…………ご苦労だった」
しばらく考えたあと土方は顔をあげ、「総司はどうなった?」と言った。
普段騒いでいるが、なんだかんだで仲が良いようだ。
「はい。軽い熱中症のようです」
「熱中症…?」
聞き馴染みのない言葉に反芻する土方。
「あ。中暑です」
(熱中症じゃなかったわ)と掠実。
「なるほど…………それで、筑紫はいつ帰ってくる?」
「あと一ヶ月以内には帰ってくると思います。なんか色々あったみたいなんで」
掠実は、あんまり遅いとめんどくさいんだけどな!と心の中で吐き捨てていた。
「そうか…分かった」
__掠実side
本当の歴史とは違う。本当にただの熱中症だった。結核の症状は見られなかった。
何かが違う気がする…ここは………
気がする。どう言うことか?ここは私たちの知ってる歴史で進んでる。けど、所々違う。まあ、歴史なんて実際その場にいないと本当のことは分からない。けど、
薄桜鬼と言うゲームは物語が決まっている。
なのに変わっている。もしかしたら本当に…この世界は私達の知っている薄桜鬼の世界とは
違うのかもしれない
───────私や結那が来てしまったことで、もしかしたら全てが変わってしまっているのかもしれない。
必要なはずの歯車が無くなって、不要な歯車が入ってしまっている。
誰にも分からない。この行き先は。
最早私の知らないことが起こってもなんらおかしくはない。
…………どうしたら良いのだろうか。
守るためには、
全てを
この手で。
作者の一言
かすみ「あ、評価…よろしくお願いしますね」
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掠実(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!!! (2020年8月14日 5時) (レス) id: 8279b97d66 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - ほんま面白いです!更新めっちゃ楽しみにしてます!! (2020年8月14日 0時) (レス) id: edcd4ec207 (このIDを非表示/違反報告)
不思議の国の有栖さん(プロフ) - 面白いですね (2020年8月3日 16時) (レス) id: 2c347db9d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かすみ&るーな*Lune | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/
作成日時:2020年7月28日 14時