最強チート夢主たちは死神さんです。 <薄桜鬼編第二刻> (ページ23)

今日:9 hit、昨日:2 hit、合計:3,423 hit

《2-19》"離れる" ページ23

__野月side

野月「最近になって新しい試みがされた仕事の一貫で此処に来たんです。

そしてその死神だけで構成されている隊が、死神隊と呼ばれる部隊。
そこを総統するのが私とよもぎ。

よもぎの肩書きは、死神隊総督大死神よもぎ。
私の肩書きは、死神隊副総督大死神野月
っていう感じです」

身振り手振りを加え伝える。

風間「なるほど…」

不知火「じゃあ、あの黒い奴らは________」

黒い奴ら、とは溯行軍のことだろうか。

野月「あれは歴史修正主義者時間遡行軍(れきししゅうせいしゅぎしゃじかんそこうぐん)。

実は…私とよもぎがここに来たのは、こちらの未来を変えるためでして。まあ、良い方向にですけど。
けれどあいつらは、悪い方向に変えていくんです。こういう平行世界ならば。

普通の世界ならば普通に歴史を変えているだけなんですが…。そうすれば未来に大きく影響が出る。

そのために〝刀剣男士〟と言う〝刀の付喪神〟と共に倒しているんです。

刀剣男士は、先程私達と共に戦っていた人たちですね。

この返答で良かったですか？」

不知火「ああ」

「千月様ぁぁぁ！千守様ぁぁぁ！！」

不知火さんが答えると、叫ぶ声が空から落ちてきた。

野月「どうしたの、そんなに急いで。

落ちてくるそれを腕に抱える。

よもぎ「まさか地獄で何かあったのか？」

「「こんのすけ」」

こんのすけ「それが、死神隊第三部隊隊長陋煌が裏切り、その後第三部隊全てが裏切りましたぁ！」

半泣きになっているこんのすけ。

よもぎ「何だと！？その後どうなった」

こんのすけ「騒ぎは終息し、陋煌は第三部隊その他と離されて監獄へ…！」

野月「監獄じゃダメよ…あいつは、」

よもぎ「他人の精神を乗っとる能力持ってっからな……」

私達は、二人して空を仰ぐ。

こんのすけ「とりあえず、僕はどうすれば…」

野月「他の隊の隊長に伝えて、

"この件は大死神(私たち)が動くから通常の隊務をしていて"

って」

こんのすけ「分かりました！」

ドロン、と効果音がつきそうな感じで消えていく。
帰る時はそれなんだ。

よもぎ「ここを離れなくてはいけないな…

おい土方！」

土方「何だ？」

よもぎ「私達は今日をもって新選組を抜ける」

けろっと言うよもぎのその発言に、場が若干凍りつく。

野月「ここまでやればまあ、はい」

永倉「すげぇ雑になってるけど！？」