最強チート夢主たちは死神さんです。 <薄桜鬼編第二刻> (ページ18)

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《2-14》ぶちギレーズページ18

… NO side

羅千「そのあと我々はとある結論にたどり着いた。お前らが我々に利用されれば良い(おおくの血をわたせばいい)だけだ」

よもぎ「血を与えすぎればその器に収まらなくなる。なあ、分かってるんじゃないのか？お前ら。
現実を見ていないだけで」

呆れたようによもぎは言った。

千里「…うるさいうるさいうるさいｯｯｯ！お前達に何が分かる！？我々が何のためにあれを作ったのか！分からずに処刑をするなど当主がすることか！？」

羅千「お前らは俺達の事も分からずに…！！」

狂ったように叫ぶ二人をよそに、よもぎは口を開いた。

よもぎ「ふざけるなよ？お前ら」

今までよりも低い声でよもぎが言う。

よもぎ「"何のために作ったか?"

"それが当主のすることか？"

お前らのやってる方が

本当の当主のすることなのかよ。

テメーらこそ、それが当主のすることなのかよ」

ギロ、と今まで見せたことがない顔を見せる。

それを見て鬼たちは悟った。「よもぎは今までは本気を出してなかった」と。

野月「羅刹や修羅を作ったところで何も変わらない。鬼が減っても、羅刹を作れば作るほど鬼だって減っていく。

共食いしているのと同じだからね。

それに、ただの人間、鬼には寿命を伸ばすことなんてできない。
そんなことができるのは、大死神(わたしたち)だけだって…あんたらも分かってるんじゃないの？」

羅千「お前たちはその大死神になったのだろう？
光姫の、天月のために。
ならばこちらへ来い」

痺れをきらしたようで、羅千は下へおりて野月の腕を掴む。その眼には、ぎらぎらと炎が宿っていた。

野月「光姫のため……ですって？」

野月は、羅千に腕を引かれても動じず、これまでにないくらい強い殺気を纏っていた。

野月はその目を細める。

野月「光姫を理由に好き勝手やってたのはどこの誰だったかしら。

光姫を理由に、己の権力が欲しいばかりに私を何年も幽閉してたやつが言うんじゃないよ」

よもぎ「それになァ……地獄を脱走すればどうかるか分かってるだろ。

もうすぐ生まれ変われたのにそんなことしちゃあ一生地獄から出れねぇんだよなァ～？」

よもぎの口は楽しそうに弧を描いているが、目は笑ってすらいない。
二人は、今まで見せたことがないくらいの殺気を纏っていた。

本当に___________鬼だ。