最強チート夢主たちは死神さんです。 <薄桜鬼編第二刻> (ページ15)

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《2-11》気配察知能力高いわページ15

… NO side

よもぎ「では説明しようか。

鬼だと分かる理由は大体３つほどある。

1つは刀。私のこの刀や野月の刀、千鶴の刀に風間の刀、すべてそれぞれの一族に伝わっているものだ。

まあ、これで分かるのはなかなか難しいな。
各一族のものだし、東西南北足す私たちの一族くらいしかそういうのないし」

よもぎは自身の刀を掲げていった。

よもぎ「2つ目は気配。鬼は人と違った独特の気配があるからな、それで分かる。ただ、この違いは人には分からない程度だ」

野月「千姫にもそれでバレましたし」

あんなこともあったなぁとでも言うように野月はボソッと誰にも聞こえない程度で呟いた。

よもぎ「3つ目は名字。雪村、南雲、光姫、天月、風間、不知火、天霧などなど…それぞれ純血には名前が決まっている。
親しくなった場合、名前で分かるだろう」

野月「まあ私たちみたいに偽名を使っている場合もありますけどね」

近藤「なるほど…」

すると、千鶴が戻ってきたようだった。
すべての視線が千鶴に注がれる。

千鶴「えっと…これからも、よろしくお願いします！」

君菊「よろしいのですか？千姫様」

本当に良いのか君菊は千姫に伺うように聞いた。

千「ええ。良いの」

沖田「そういえばさよもぎちゃん」

よもぎ「誰がよもぎちゃんだちゃん付けるな」

そんな風に言うよもぎに、千鶴と野月は(普通そっち気にしないと思うんだけどなぁ)とツッコんでいた。

沖田「南雲って苗字も鬼なの？」

よもぎ「ああ」

千鶴「ってことは…あの子も………」

千鶴がそういったとき、野月はﾋﾟｸｯと動いた。

野月「うん、多分南雲薫君のことでしょうかね。彼も立派な鬼族の一人ですよ。
まあ、もともとは雪村の姓だったのですけれど……」

千鶴「えぇ！？」

よもぎ「驚くのも無理はない。いずれ思い出すだろう。
鬼族であったこと、雪村の里で起きたこと、別れた兄妹のことを。な、千鶴」

山南「私からも質問です。鬼は、羅刹に何か関わりがあるのですか？」

鬼と羅刹に似ているところがあるため、この新選組隊内で羅刹に一番関わっていた山南が話題に出した。

よもぎ「あぁー……まあ……うん」

野月「あれ生み出しちゃったの私たちの家なんですよね」

そのことを本当に思い出したくないようで、普段は柔らかい表情の野月も苦い顔をした。

その表情を見た人により、もうお開きに、とその場は解散したのであった。