最強チート夢主たちは死神さんです。 <薄桜鬼編第二刻> (ページ13)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:3,415 hit

《2-9》改めてページ13

___ NO side

よもぎ「…鬼族、それを昔統べていたのは鈴鹿の一族なのは確かだ。

だが……それよりも前にも鬼族を統べる者は居たんだ。

それは光姫と天月」

永倉が察したのを良いことに、よもぎは先ほど野月が話さなかったことを話した。

よもぎ「…ということだから、改めて自己紹介させてもらおう。

桜木よもぎ改め、天月家当主天月千守だ。
まぁ固くするな。面倒なことは嫌いだ」

野月「私も改めて自己紹介をさせていただきます。

桜木野月改め、光姫家当主光姫千月です。
敬語の方が普通なので気にしないでください」

天月、そして光姫のことをよもぎが話したからか、二人は本当の名を明かした。

千鶴「光姫に…天月…ってことは二人も！？
二人は、自分達や私が鬼だと知っていたの？」

よもぎの話をしっかり覚えていた千鶴は、光姫と天月という苗字を聞いて驚いた。

野月「隠していてすみませんでした。こちらにも色々と事情があったもので…」

鬼の話題になり、本名を明かしたからには光姫の当主として話すため敬語に戻る野月…いや、千月。

千鶴はまだ理解が追い付いてないようだった。

(…千と二人で話してきてもらおうかな)と野月として考えている千月は口を開きその提案を口にする。

野月「千鶴」

千鶴「なに？」

野月「千と、話してきなよ。
まだ理解が追い付いてないんでしょ？」

優しく微笑む。
あくまでも野月として。千鶴の友人として。

千鶴「うん…」

返答を濁した千鶴は土方の方をちらっと盗み見る。

土方「だが…」

苦い顔をしている土方は、その事に対して反対なようだった。

近藤「大丈夫だ、とし。
この子はちゃんと礼儀を踏まえてる子だよ」

ずっと苦い顔をしている土方に、これでは埒が明かないと思ったのか今まで話していなかった近藤が口を開いた。

土方「…分かった」

千姫がそんなことをしないような人だとは思っては居るが職業柄(？)なのか本来の性格なのか、疑い深いため土方は少し納得していないようだった。

野月「じゃ、話してきて！」

千「ええ」

二人は別室へと出ていった。
君菊がついていこうとしていたが、千に止められていた。二人だけで話したいから、と。

流石に主が千姫ということや、千鶴が千姫を襲うなどということはしないという信頼により、君菊は直ぐに身を引いた。