大正時代すっごい重いことになってた ページ16
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───────────柱合会議
「今日はその子について話そうと思ってね。実は、炭治郎と禰豆子のことは私が容認していた。そして皆にも認めてほしいと思っている」
「……御館様、俺は反対です。鬼を連れた隊士など…」
体に大きな傷跡がある全体的に白い男が、盲目であるためかどこを見ているのかわからない男(御館様と呼ばれている)に頭を垂れた。
「うむ！いくら御館様の願いであっても、俺も反対だ！」
炎が燃ゆるような髪をした男が大きな目で少年を見る。不死川に頭を押さえつけられている赤髪の少年は、彼らの言葉に反応し青ざめている。
朗らかな晴天に似つかわしくない重い空気が漂っていた。
「実は、この事について事前にAから聞いていてね」
「Aさんから…？」
紫色の蝶の髪飾りをつけた女が頭をぱっと上げて頭の中にはてなを浮かべる。
Aはこの事件の数週間ほど前に、鬼の始祖たる鬼舞辻無惨に殺されていた。
「うん。Aが言うには「この代の鬼殺隊に鬼を食べぬ鬼が現れる」とね」
ふ、と口元に笑みを浮かべる御館様。
「だが、こいつの連れてる鬼が本当にその鬼か、なんて検証ねぇし…」
「……かなた、」
お館様は傍に控えていた子供の一人に声をかけ、その子供は懐から手紙を取り出した。
「はい。前水柱の鱗滝左近次様より、手紙を預かっております。それを一部抜粋して…
�倏�豆子は強靭な精神力で人としての理性を保っています。飢餓状態であっても人を喰わず。
もしも鬼の禰豆子が人に襲いかかった場合は、
竈門炭治郎及び鱗滝左近次
冨岡義勇が腹を切ってお詫び致します�瓠�
連なったその名に動揺が走る。
当の本人たる竈門炭治郎は良しとして、あの元水柱が、現水柱の冨岡が、その両名が命をかけている。その事実に皆が驚いた。
「…腹を切るからなんだというのですか」
「人を殺せば取り返しがつかないし殺された人は戻らない！」
「…そうだね」
少し悲しそうな顔をしながら言った御館様であったが「でも」と再び言葉を紡いだ。
「人を襲わないという証明も、人を襲うという証明もすることができない。三人もの命がかけられている以上、否定するならばそれ以上のものを差し出さなければいけない」
鬼たる禰豆子の容認を否定する血気盛んな隊士を諌めながら「決定」はしない。これこそ鬼殺隊を束ねるものである。
続く
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Nami - あーん、もっと読みたい…！大王さまは鬼殺隊のこと知ってるのかな…続き待ってます！ (2023年3月11日 8時) (
レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
柏よもぎ(プロフ) - レーニャンさん» がんばります……！ (2022年8月14日 17時) (レス) id: 9a8037afe6 (このIDを非表示/違反報告)
レーニャン(プロフ) - こっちの更新も頑張ってもらいたい。 (2022年8月14日 10時) (レス) @page15 id: b30d9de8f4 (このIDを非表示/違反報告)
奏(かなで)(プロフ) - ﾝｯﾝﾝﾝｯ掠実ちゃんのシリアスッ......！しかも私の話の内容に合わしてくれてるっﾝﾝﾝﾝﾝﾝﾝﾝﾝｯ(((((((黙れ変態 (2020年7月22日 16時) (レス) id: 40e56cae36 (このIDを非表示/違反報告)
#はる* - 新作...？まあ合作頑張ってね。奏さんの作品見てくる! (2020年7月18日 21時) (レス) id: 14f552fd6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：掠実 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2020年7月18日 16時
