ghost.44 ページ44
「このメモなに？」
「とりあえず読んで」
ころんくんに言われて、私はメモを自分の目の前に浮かせて読み始めた。
えーっと、何々…？「やりたいことリスト」…？
Aと一日30個限定のイチゴ大福を食べる、
Aとラーメン屋でお腹いっぱいラーメンを食べる、
たぴとAと思いっきり遊ぶ、
Aともっともっとゲームする(今度こそ勝つ！)、
Aと巨大パフェを食べる、
Aをすとぷりのライブに連れて行く、
Aと映画を観に行く、Aを遊園地に行く……。
「なに、これ…」
「やりたいことリスト」
「や、それは見たら分かるけど…。
なんでこんなに私の名前ばっかり…」
「僕がAとそれをしたいから」
「えっ…」
リストには他にも、
Aとお寿司を食べに行きたい。とか、
Aとまたたこ焼きパーティーしたい！とか、
色んな"やりたいこと"がずらーっと書いてあった。
……心なしか食べる系が多い気がするのは気のせいかな。
この「やりたいことリスト」に書かれていたことは、過去に私がころんくんにお願いして叶えてもらった"やり残したこと"と同じ物が多かった。
私がお願いした"やり残したこと"に、「Aと」を加えたものがたくさん書かれている。
ころんくん、なんで…。
私は、ころんくんに酷い嘘をついてたんだよ。
言い方悪いけど、騙して、利用していた。
自分の願望のために。
それが昨日すべてバレてしまって、私はもうころんくんに嫌われちゃっただろうな、と思っていた。
……でも、これを書いてくれるってことは、ころんくんはまだ私のこと嫌いにならないでいてくれてるのかな…。
喜びと申し訳なさで感情がぐちゃぐちゃになって、思わず涙が出てしまいそうになるのをぐっと堪えた。
「あのさ、僕、あれから考えたんだよね。僕はAに生きて欲しいけど、Aがそれを望んでないなら、それは単なる僕のエゴだから、言わない方がいいかな、とか、色々悩んでたの」
「……うん、」
「そんで、僕の中での答えが出た。
わがままでもなんでも、僕はAに生きて欲しい」
「ころんくん…」
ころんくんは、いつも優しい。
こんな私にいつでも優しくしてくれる。
私、ころんくんにもらってばっかりだなぁ…。
泣きそうになるのを我慢してころんくんの顔を見ると、ころんくんはいつになく真剣な顔つきで私のことを見ていた。
「＿＿＿A。僕、Aのことが好き」
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ましゅ☆まろ。紫月まろ。(プロフ) - とっても面白かったです！今更ながらですが、完結おめでとうございます！ (7月24日 12時) (
レス) @page50 id: df7b4f216a (このIDを非表示/違反報告)
葉琥(プロフ) - 完結おめでとうございます。信じてもらえないかもしれませんが自分も一回幽体離脱したことがあって、その時、夢主ちゃんと同じような体験があってこんな偶然あるんだな〜っと思いながら読んでましたｗ (2020年9月5日 23時) (レス) id: b0d47f7052 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ - 完結？おめでとうございます！！さとみくんが出てきた所で一人でずっとつぼってましたwお話面白い部分もあり、切ない部分もあり、すごく面白かったです！ありがとうございました！ (2020年3月29日 0時) (レス) id: d37bac9867 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - お疲れ様でした！！すごく面白かったです！！ (2020年3月28日 17時) (レス) id: e38bb1f61d (このIDを非表示/違反報告)
詩織-siori‐ - すごくおもしろかったです。意外性のある作品だったので先が読めなくてすごく楽しかったです。 (2020年3月28日 15時) (レス) id: 2a36034942 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年2月28日 18時
