気まずい ページ10
*
A「亜嵐くんっ」
亜嵐「Aちゃん、今日変だよ?」
離してくれる気配が全然ない。
A「離して…。//」
亜嵐「離さない」
A「ちょっと//どうしたの?!」
亜嵐「なんか、様子変だから。心配なの」
A「私は、大丈夫だよ?」
亜嵐「大丈夫じゃない。」
A「どうして…」
亜嵐「いつもより距離を感じる。」
A「いつもと一緒だよ…?」
亜嵐「…話してても、上の空だし。昨日だって急に帰るし。何?俺、何かした?」
そう言って、
やっと離してくれたと思ったら、
向きを変えて壁に追い込められる。
A「亜嵐くんは何もしてない。顔、近いよ//」
亜嵐「それから…これ、どうしたの?」
私の髪の毛を耳にかけて、
首筋を見る…。
A「!!」
とっさに手で隠すと、
彼は眉間にシワを寄せた。
何も言えなかった。
すごく、気まずい。
A「…お、お腹痛いんじゃなかった?」
亜嵐「…。俺って頼りない?」
A「えっ?」
亜嵐「何か、悩んでるんだったら頼って」
そう言って、やっと距離をとってくれた。
亜嵐「Aちゃんは、笑顔が似合うから…」
今思うと、
亜嵐くんは
この時から、
微妙な
すごく微妙な変化に気づき始めていたんだ。
じゃ、また会社でって
何かあったら連絡してねって念押しして
帰って行った。
何が起きたのか…
しばらく玄関に一人立ちつくした。
*
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作者名:いちご | 作成日時:2020年8月27日 18時