わざと ページ8
*
あの後、
また2人でデートしようね
って言って岩田さんは帰っていった。
私の首筋に痕をつけて…
鏡で見たら、くっきりついてたの。
亜嵐くんと会うと思ってわざと…
でも、
心配されてると思ったら
嬉しかった。
早く、デートしたいな
そんなことを考えながら、
眠りについた。
ー
亜嵐くんには、
次の日返信をして、
夕方会うことになった。
家まで来てもらうのはなんだか気がひけて、
カフェで待ち合わせすることに。
窓際の席に座り、外を眺める。
夕陽が綺麗に街をオレンジ色に染める
この瞬間が好き。
亜嵐「ごめん!待った?」
A「ううん、私も今きたところ。昨日は、ごめんね?急に帰っちゃって」
亜嵐「こっちこそ、急に合流になっちゃってごめん」
忘れないうちにって
先に傘を渡してくれた。
A「ありがとう」
亜嵐「今度、また飲みなおそ!次は合流なしで!」
A「…うん。ありがとう」
きっと、
亜嵐くんと飲みに行ったら、
岩田さん
悲しむ。
亜嵐「どうかした?」
A「ううん、なんでもない」
2人で飲みに行くのは、
もう、やめておこう。
*
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作者名:いちご | 作成日時:2020年8月27日 18時