そんな風に ページ46
*
お手洗いに行きたくて、
若干迷いながらうろうろして、
ようやくたどり着く。
なにしろ、広い。
鏡を見ると赤らむ私の顔。
今のところ、
みんなとも良い距離感を持ててるし、
上手くいってる。
このまま、
最後まで楽しく過ごせたらいいな。
そう思って、
また迷いながら
リビングに戻ると、
みんな各々楽しんでいるなか、
二人の姿が目に入ってくる。
さき「ね〜、最近岩ちゃん塩なんだよー」
片岡「へっ?なに?そうなの?」
岩田「そんなことないっすよ。」
さき「そんなことあります〜」
そう言って腕を絡める。
岩田「さき、飲み過ぎ笑」
さき「だって〜、かまってくれないから寂しいんだもん〜」
肩に寄りかかるさきさん。
それを拒む様子もなくて
岩田「少し、お水飲んだら?」
さき「いらない〜。まだ飲む!」
なに、これ?
心がざわついた。
やめて……
他の人に
そんな
優しくしないで…
そんな風に
触れないで…
見てられなくて、
キッチンの冷蔵庫に
冷えたお水を取りに行く。
みんなからすれば、
よくある光景なのかもしれないけど、
私は平常心ではいられなかった…。
隙見せないでって私には言ったくせに…
今まで感じたことのない
感情がフツフツと湧いてくる…
あぁ、
そうか
わたし
今、
嫉妬してるんだ…。
*
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作者名:いちご | 作成日時:2020年8月27日 18時