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平然と ページ38





この時からだと思う。

私が

平然と

嘘をつけるようになったのは…




あなたを失うくらいなら
傷つけるくらいなら


嘘なんて

つける。


大丈夫
上手くできる



A「なんのことですか?」


岩田「……この痕。俺、つけてないよ?」


A「痕……?もしかして、火傷のことですか?」


岩田「やけど……?」


A「コテを使った時に当たって…。」



岩田「……」



苦し紛れの嘘
でも、私には
もう、こうするしかなかった。



岩田「………そっか。ごめん、俺、てっきり」


岩田「そんなはずないのにね。…ごめん」



そう言って、力なく笑う彼。



信じて、くれた…?




ごめんなさい。
でも
わたしはあなたを
失いたくないから…



これが、



私が岩田さんについた




初めての嘘。




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設定タグ:佐野玲於 , 岩田剛典 , 白濱亜嵐   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:いちご | 作成日時:2020年8月27日 18時

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