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こんなにも ページ37
＊
岩田side
ぎゅっー
Aの顔を見た瞬間、
思わず抱きしめていた。
会いたかった…
声が聞けなかっただけで、
こんなにもあなたを求めている…
少し戸惑う様子のきみ
勝手に持ってきた荷物に気づいて、
泊りたいって伝えたら、
彼女の顔が緩んで、
嬉しそうな顔をしたんだ。
よかった。
Aもちゃんと同じ気持ちだって思えた。
夏休みも二人で過ごして、
想いでたくさんつくって
もう俺から離れられなくしたい…
そう、
幸せな空気で包まれていたのに…
「………これ、なに？」
一気に
奈落の底に突き落とされた気分になった。
夜電話にでなかったことが一番に浮かぶ。
考えたくない最悪の展開が
頭を駆け巡る
やっぱり亜嵐と会ってて…
その時に？
いや、そんなこと
Aに限ってそんなことはないはず…
そんなこと、
あったら…
俺はどうするの？
＊
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作者名：いちご | 作成日時：2020年8月27日 18時
