その人? ページ29
*
朝の日差しと、
大きな彼の声で目が覚める
亜嵐「えっ!…な、なんでAちゃんが……」
ベッドから飛び起きて
相当驚いてる様子
本当に覚えてないんだ…
A「昨日、酔い潰れてたんだよ…。」
亜嵐「っ…俺、何もしてないよね」
慌てて自分の服を確認する
服着てるし、
大丈夫か
わーマジか
俺最悪だわ
とかぶつぶつ言ってて
頭をくしゃくしゃしてる…
昨日あったことは、
まだ整理できないけど、
なかったことにしようと思った。
お互いのために…。
A「わたしも寝ちゃってごめん。すぐ帰るから」
亜嵐「えっ、待ってまって。朝ごはんだけでも食べよ?」
A「…うん。じゃあそうする」
半ば放心状態で
パンを焼いて
コーヒーをいれてくれる亜嵐くん
ーいただきますー
亜嵐「…ほんと、ごめんね?」
A「びっくりしたけど、大丈夫。酔い潰れるなんて、どうしたの?」
亜嵐「いや…たぶん。Aちゃんに避けられてるからかな…」
…
亜嵐くんには、
言おう。
A「あのね、私、付き合ってる人がいるんだ」
亜嵐「えっ…」
一回こっちをみて
目を合わせたけど、
すぐに逸らして、一点を見つめる。
亜嵐「…じゃあ、その人?Aちゃんにそんな顔させるの…」
えっ?
どういうこと?
*
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作者名:いちご | 作成日時:2020年8月27日 18時