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心配させないで ページ16



岩田side



もっと一緒にいるための口実が欲しくて、
嘘をついた。


ー「ここのケーキ屋さん、すごい美味しいんだって」ー


そんなこと、疑いもせず、
目を輝かせて、ショーケースを眺めるAちゃん。


一緒に食べよ?って言ったら、
はい!って満面の笑みで。
もう、すぐに抱きしめたかった。



帰り道、
手をつなぐと、
頬を赤らめて、
口をぎゅっとつむんで
嬉しそうに口角をあげる。

きみの見せるその反応が
僕の心をくすぐる。




玄関に入って、
すぐに目についてしまったのは…


岩田「返して貰ったんだ。傘」


A「はい…。昨日カフェで…」


家にあげてないなら、いいか…。
そう思ったけれど、

そこから少し歯切れが悪くなるAちゃん。
本当にわかりやすい。


お願いだから、
心配させないで欲しい。


湧いてくる嫉妬の様な感情に蓋をしめる。


岩田「あんまり心配させないでね?」


亜嵐は、
要注意人物…



できることなら、
はやく
きみを
自分のものにしてしまいたい。
そう思った。



限界→←反射的に



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設定タグ:佐野玲於 , 岩田剛典 , 白濱亜嵐   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:いちご | 作成日時:2020年8月27日 18時

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