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｢んは、A赤くなってる笑可愛い｣
とろんとした目でまた可愛い、なんて言うグク。
この世の全女子惚れさせに来てると思う。
現に惚れてるやつがここにいます。
｢お酒まわっちゃったかなぁ？そろそろ帰ろっか｣
若干グクもお酒まわってますよね。ほんの少しだけど。
帰る準備して、変装し直して。
お互いバレないか確認して(？)
お会計はもめた。
『えちょ、私払うよ』
｢誘ったの俺だし。｣
『でもここ選んだの私だし。ライブ来てくれたお礼として！』
｢いやでも誘ったの俺だもん。お礼は今度貰いたいって言ったら嫌？｣
誘ったの俺だし、ってのが強くて負けた。
せめて半分、って言っても頑なに拒否られた。
結果的には今度私がお礼も兼ねてなにかする的な感じに。
なにすればいいのかわかんないから、グクがして欲しいこと言ってくれるらしい。
推しのためならなんでも出来る気がする。
タクシー捕まえて、家に帰る。
方向同じだし、ってことで近くまで一緒に。
運転手さんの迷惑にならない程度に、静かにお話。
なんか秘密、って感じがして楽しいがすぎる。
秘密って特別な感じしてよくない？(？)
2人でこそこそ話してはくすくす笑って
気がついたら家の近くの公園。
送ってく、なんて言うから一緒に家まで歩いて帰る。
公園から家までの道も、今までにない程楽しくて、
グクといるだけでこんなに楽しくて幸せなんだな、なんて思ったり。
そんなこと考えると、やっぱり好きを意識しちゃってまた1人赤くなったり。
楽しい時間はほんとあっという間で、気がつくと家の前。
｢今日はありがと！ライブ最高だったし、ご飯も楽しかったし。｣
『こっちこそ、誘ってくれてありがと！』
｢また一緒にどっか行きたいなぁ｣
えへへ、なんて言いながら笑うグク。
『また行こうね！送ってくれてありがと！寒いし暗いし、気をつけてね』
｢ん、またね｣
またね、とか可愛いすぎてむり。
どうしようオンニ。
私、グクのこと好きすぎる。
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作者名：いちご | 作成日時：2024年1月20日 20時
