推される側にも推しはいる【JK】Ⅱ (ページ7)

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57 JK ページ7

俺の前でてんぷらもぐもぐしてるA。

女神かな、可愛すぎてしんどい。

｢なんかAが食べてるの見てると癒されすぎて逆に消えそう｣

『どゆこと？？？』

はっ！ってなって？みたいな顔して、ころころ表情を変えるA。

可愛い。

「癒されすぎて、尊みで逆に消える的な」

わかる？可愛すぎて浄化されそうな感じ(？)

『余計にわかんない！！』

わかんないか。俺も表現力ないしね笑

「よくいるじゃん、猫かぶってちまちま食べる人とか」

特に俺とか、男の前とかで態度変えるような人。

猫かぶってんの丸分かりすぎてちょっとうざいじゃん？

『いるかも？』

思ったままを理解して貰えるように、言葉を選ぶ。

「あーゆーのあんま好きじゃなくて。Aはにこにこして幸せそうに食べるから、見てるこっちが幸せ。」

少し顔を赤くして、嬉しそうに目を輝かせるA。

明らか嬉しそう。可愛い。

「食べてる時もだけど、思ってることとか顔に出てるのも可愛い」

『ひゃあ！』

「ひゃあ笑」

ひゃあって何笑超可愛いんだけど。

耳まで赤くして、顔を覆う仕草まで可愛い。

白い肌に赤い耳と頬。それを覆う白くて細い指と小さな手。綺麗な黒髪。

最近感じていたこの気持ちの正体がやっと分かった気がする。

込み上げてきたのは紛れもない、

好き

の2文字だった。