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梅雨入り ページ35
*
あれから、
ここ数日間は特にこれといってなにもない日が続いた。
岩田さんも、いつも通りに戻っていて、
優しくて、優秀で、自信に満ち溢れていて。
休み時間には女性社員に囲まれて、
笑顔を絶やさない紳士。
そんな風景を遠目に見て、
ランチに向かう。
また、少し遠い存在に感じる。
季節も、梅雨入り。
よく降る雨を見ると思い出す…。
バーベキューの日のこととか、
資材室で向けた私への視線とか、
まるでなかったかのよう。
ヴヴヴー
携帯をみると、
さっきまで女性たちに囲まれていた岩田さんからで、
開けてみると、
ー今度の休み、デートね。車で迎えに行くから、空けといてねー
トクン…
本当に気ままで、勝手な人…。
それでも、
自然と口角は上がっていた。
また、わたしはあなたのペースに振り回される。
*
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作者名:いちご | 作成日時:2020年8月14日 21時