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胸の奥底が… ページ28



亜嵐side



健二郎「はぁ?!帰った?」


「なんか、Aちゃんが体調悪くなったとかで」

雨も止んで、みんながテントや道具をしまい始める。
それなのに、全く戻ってくる様子もない2人。
どうやら岩田さんから連絡があったみたいで、
Aちゃんが体調不良になったらしい。


亜嵐「大丈夫ですかね?俺、あとで連絡いれておきます。」

健二郎「あー、うん。よろしく…。」


明らかに落ち込んでる様子の健二郎さん。


具合が悪くて、
電話出られなかったんだよね?
Aちゃん…?




Aside



見慣れた景色になり、
そのうち、マンションが見えてきた。

今日の朝、迎えに来てくれた場所に車が止まる。

A「家までありがとうございました。」

岩田「うん。Aちゃん、今日あったことは秘密ね。誰にも言っちゃダメだよ。」

A「そんな、言えません//」

思い出すだけで、熱くなる。
恥ずかしくて節目がちになる。

岩田「ほんと、可愛い…」

左手が顔の方に伸びてきて、
ポンと頭の上にのせる

そのまま手を下におろして、
優しく髪を撫でる。

A「//」

はやくここから去らないと。
また岩田さんのペースにのまれてしまう。

みんなにも同じようにしてるんだって
頭でわかってても、
そんな優しい目で見つめられると、
勘違いしちゃいそうになる。
彼が私を好きになるなんて選択肢、そもそもその考え自体が私の中にはなかった。

A「お疲れ様でした//失礼します」

ドアを開けたところで、

岩田「Aちゃん、今度は2人でデートしよ?」

とっさに振り返る。

A「えっ…」

岩田「いいよね?」

A「はい…」

岩田「よかった。じゃあ、また」

車が小さくなるまで見送った。
今日起きた事、岩田さんの言動が私にはいまいち掴めなかった。

でも、
あなたの顔を見ると、
キュッと胸の奥底が締めつけられるみたいに苦しいの。


この感情は、
なに…?


話したいこと→←嘘までついて



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設定タグ:佐野玲於 , 岩田剛典 , 白濱亜嵐   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:いちご | 作成日時:2020年8月14日 21時

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