予感 ページ23
*
なんか、雨ふりそーだなー
ギリギリもってほしー
なんて会話が聞こえて、
空を見上げたら、
ほんとだ、灰色の雲が、もくもく。
岩田「Aちゃん、さっきは洗い物ありがとね。どうしたの?」
A「岩田さん!いいえ、私にも手伝えることがあって良かったです。なんか、雲行き怪しくなってきましたね。」
岩田「ほんとだね、天気予報では晴れだったけど」
「これから会費あつめまーす!男性はーーー」
会費!お金ださないと…
て、あれ?
ゴソゴソ
ない…
A「ない…!」
岩田「?」
A「お財布が、ないです。」
岩田さんとスーパー行ったときはあったはず…
どうしよう。
岩田「スーパー行ったときあったよね?
…俺の車の中は?」
A「はい、スーパーではありました。すみません、見に行ってもいいですか?」
岩田「もちろん。行こっか」
駐車場に向かおうとすると、
亜嵐「Aちゃん?どこ行くの?」
って、何か言いたそうな顔してたけど、
それどころじゃなくて、
A「お財布なくて、車確認してくる!」
どうかありますように。
ゴロゴロ…
なんだか嫌な予感。
岩田「ひと雨ふりそーだね。急ごう」
A「はいっ」
忘れてた、駐車場、少し離れているんだった。
着いた頃には、
大粒の雨が
ポツ、ポツ、ポツー
岩田「Aちゃん、後ろの席ね」
A「はいっ…あっ、ありました!」
カバンから滑り落ちたんだ。
よかった…
ザァーーー
岩田「よかった。Aちゃん、車乗って、これじゃ向こう戻れない」
A「はいっ」
急いで助手席に座る。
すごい雨
間に合ってよかった
岩田「しばらくしたらやむと思うよ。」
濡れてない?大丈夫?
って。
優しくて、
かっこいい先輩。
あんなことが起きるなんて、
思いもしなかった。
*
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作者名:いちご | 作成日時:2020年8月14日 21時