ラナンキュラス ▼吉沢亮 (ページ16)

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スタジオ撮影を終えて、車を実際に運転するカットを外で行ったらいよいよ撮影終了。

それもほとんどはCGなので、あっさりと100mほど走ってオールアップ。

スタッフ「吉沢亮さん、針谷Aさんオールアップでーす！」

『ありがとうございましたー！』

「ありがとうございましたーっ」

亮と一緒にお辞儀をしながら、メイキング用に設えられたインタビューブースへ移動する。

―撮影の方はいかがでしたか？

「楽しかったですね。すごく温かいストーリーで、ね？」

『3分にこのお話がどう入り切るのか、完成が楽しみです。ショートドラマを撮っているような気分でした』

「Aと恋人役やるのも久しぶりで、それも嬉しかったです」

―CMのカップルにちなんで、遠距離恋愛でもおふたりは平気なタイプですか？

「僕はダメだと思います。ずっと会っていたいわけじゃないんですけど、会いたくなった時にすぐ会える距離がいいですね」

『私は実際に、遠距離恋愛をしていたことがあったんですけど、ダメでしたね……物理的な距離がもたらすものは大きかったです。会えた時の嬉しさより、会えない時間の寂しさが積もりに積もってしまうので、1年間想い合っていたこのカップルはちょっと羨ましくもあります』

―最後に、一言ずつお願いします

『とても温かくて優しい3分間になっております。あなたの見たい番組と番組の間をそっと通りかかるかもしれませんが、その3分を、安心と愉しさで満たせたらいいなと思います』

「僕たちのこのCMから、ご家族や恋人同士で、クルマとの物語をちょっと思い出したりしてみてください。遠いところにいる大切な人にも、近くにいる大切な人にも、何かを伝えるきっかけになれたら嬉しいです」

インタビューを終えて、本当に撮影が終了した。

このあと、亮と揃って今日はもう仕事ないんだね、飲もうか、なんて話をしているところまでYouTubeにアップされてしまうなんて、この時はつゆほども知らない。

スタジオでバラシに入ってるスタッフさんたちや監督にお疲れ様でした、と一礼をして、その場をあとにした。