ラナンキュラス ▼吉沢亮 (ページ14)

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CM【Your story with Episode13／助手席】ページ14

“あなたとクルマ”

“どんな物語がありますか”

―宿泊先のホテルで電話をする彼のカット

「明日アメリカを出て…午後には、日本に着くよ」

『帰ってくるの一年ぶりだね』

―手にはエンゲージリングを持っている

「あのさ……そっち帰ったら、ちょっと―」

『あ、ごめん！また連絡するね』

―切れる電話。ディスプレイには、【A】の名前と、助手席に座る彼女が撮った、日本を発つ日のツーショット

―回想

『ねえ、亮。こっち向いて』

「もういいって、撮りすぎだよ」

『じゃあこれラスト！』

「ん、」

『はい』

―シャッター音が鳴り、写真を確認する彼女

「やっぱ寂しいんでしょ？」

『……運転手が、いなくなるのがね？』

『……ほら、信号、青だよ』

「あぁ……」

―彼が前を向いて、車が発進する。彼女の表情から、笑顔がなくなる──

―空港で彼が電話をかけるカットに変わる

“おかけになった電話番号は電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないため、かかりません”

―落胆した様子で昇降路を歩く彼

『亮！』

―名前を呼ばれて振り返ると、車から降りる彼女の姿

『おかえり！』

―車を見て、静かに驚く彼

『いいでしょ』

―運転をする彼女のカットに変わり、彼女を優しく見つめる彼

『こんな気持ちなんだね』

「え？」

『助手席に、大事な人がいるって』

―深く息を吐きながら笑う彼

「あのさ……俺からも、大事な話があるんだ」

―後部座席に置かれた、小さな赤いショップバッグのカット

―楽しそうに話をするふたりのカット

“クルマに乗る全ての人に”

“安心と愉しさを”