ラナンキュラス ▼吉沢亮 (ページ6)

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オフモードページ6

今日のお仕事は昼でおしまい、明日はなんと丸一日オフである。

なんて最高なオフスケジュール。
どのお酒を飲んで、どんなふうにダラダラしてやろうか。

朝から色々企てた結果、帰り道に気になっていたカフェに出向くため、久しぶりに自分で車を出した。

車のキーを指先で振り回しながら、口角総上げでスキップ。止まらない高揚感は足取りにも顔にも出まくっていて、案の定敏腕ドSマネージャー(性別不詳)の阿比ちゃんにはバカにされた。

阿比「くれぐれも！飲み過ぎないように」

『へいへい、家飲みだからご安心ください』

半ば走るように駐車場に向かい、車を出そうとしたところで、助手席のドアが突然開いた。

身構えたのも束の間、当人は平然とシートベルトを締めて、ひとこと、「おれも今日から明日までオフ！いっしょ！」

噂のお隣さん、吉沢亮である。

『ど～せ阿比ちゃんが横流ししたんでしょ、あの人吉沢亮の顔にはほとほと弱いからなぁ』

阿比ちゃんはとにかく吉沢亮に弱い。というか美人に弱い。私にはとっても強いけど、それはそれ、これはこれ。

「ダメだった？」

『私の車に乗り込むには充分な理由だわね』

「Aのそういうとこ好き。てか車めずらしいね。」

『喫茶店で一箇所行っておきたいとこあったんだ～、亮すぐ帰りたい？』

「んーや、Aが行くならそこ俺も行きたいな」

『じゃ、おデートね』

オフのスイッチに完全に切り替えて、アクセルを踏み込んだ。

＊

(オフで呼び方変わるの、毎回萌えるんだよな)