＊＊06.絶望の一秒前 ページ6
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Side.Aya
絶望の一秒前のMV撮影。
お見立て会のリハとも平行だった。
皆が固まって、休憩してる間、Aは隅に。
小川「A、こっちおいでよ〜」
「あー、うん、」
空返事をしながらも、目線は別のところ。
Aは、昔から一枚壁を挟む子だった。
小川「A〜？」
「分かった、分かった」
少し距離は、近づいたけど、まだ遠い。
「彩、不服そうだね」
小川「Aが遠い」
一ノ瀬「おもったー！もっと近く来てよ！」
「ん〜、やだ(笑)」
富里「なんでよ〜！」
「へへっ」
まただ。
作り笑い。
Aは、前の経歴がそうさせてるのか、笑顔が張り付いている。
MV撮り終わり、Aに声をかける。
小川「A」
「ん？」
小川「何かあったら言いなね。」
信頼、は出来てないかもだけど。
「なーに、急に(笑)」
小川「Aに、彩たちがどう見えてるか、今度教えてね」
「ん？うん？」
小川「Aの見てる景色は、どんな感じ？」
「…皆と同じだよ、」
あ、私は分かるよ。
小学生の頃からの付き合いだから。
空白期間があっても、Aが嘘つく時の癖。
いつも、スカートとかズボンを握るよね。
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作者名：ゆうあ
| 作成日時：2024年3月18日 23時
